第81回 日本プロゴルフ選手権 日清カップヌードル杯(5月16~19日、千葉県・総武CC総武C、7327ヤード、パー71)も4日間の競技を終え、松山英樹と9打差のビハインドがあった金亨成が大逆転で優勝を果たすなど、非常にドラマチックな展開となった。
「コースセッティングが難しかったということもあり、どのようなスコアになるのか注目しいていたが、予想どおり混戦になった」
と語るのは、日本プロゴルフ協会の森静雄会長だ。
「3日目を終えて松山英樹が4打差で首位に立ったとき、最終日は10アンダーで決着するような雰囲気でした。けれど、このような結果になるとは私も予想しなかった」
と、何が起こるか分からないメジャーの展開に、森会長も驚いていた。また、
「藤田寛之、谷口徹などベテラン勢は、厳しい条件になるといぶし銀のごとく力を発揮してくる。かたや小平智ら若手はドライバーの飛距離が出るし、正確性もある。まさにベテランと若手が融合した大会だった」
と、4日間の激闘を振り返った。
「最終日の15番の松山のロングパットは、ギャラリーやテレビでご覧になっている皆さんも興奮したと思います。今後も“最古のメジャー”にふさわしい試合で、多くのギャラリーの方に会場へ足を運んでいただければ」(森会長)
来年の同大会は兵庫県・ゴールデンバレーGCで開催される。今年は“ルーキー・松山”フィーバーが起こったが、来年はこれ以上の盛り上がりを大いに期待したい。
文・石原健司