つるやオープンゴルフトーナメント

国内男子

快挙を達成した松山英樹、あくなき勝利への執念

「先にパーにしたら負けみたいなところだったので大変だった」と振り返る松山 つるやオープンゴルフトーナメント(2013)(最終日)
「先にパーにしたら負けみたいなところだったので大変だった」と振り返る松山 つるやオープンゴルフトーナメント(2013)(最終日)

リーダーズボード

順位 選手名 スコア 合計
1 松山 英樹 -5 -18
2 デービッド・オー -5 -17
3 上井 邦裕 -2 -14
4T 谷原 秀人 -6 -13
4T ブレンダン・ジョーンズ -5 -13
4T ジュビック・パグンサン E -13
7T 近藤 智弘 -4 -12
7T 李 丞鎬 -1 -12
7T 李 泰熙 +3 -12
10T 川村 昌弘 -3 -11

圧巻の4連続バーディだった。

D・オーに1打差で迎えた15番パー5。松山は1メートルのバーディパットを決めた。対してオーは、ボギーになるかと思われた6メートルのパーパットを沈めた。16番パー3。松山が下から8メートルのバーディパットを決めると、オーも6メートルを入れ返した。この時点で、後続とは3打差ついていた。一騎打ちだ。

17番パー5は、松山が手前のカラーから3メートルを沈めてバーディ。オーも花道から寄せてバーディ。しかし、並んだまま迎えた18番パー4で明暗が分かれた。オーは下からの8メートルのバーディパットを外してパー。1.5メートルのバーディパットを沈めた松山が、マッチレースに終止符を打った。

「オー選手もパットを入れてくるし、先にパーにしたら負けみたいなところだったので大変でした。18番で2打目を先にピンの近くに打てて、プレッシャーをかけられたのがよかったです。今日はずっとパットがよくなかったのですが、16番で決めたときにパッティングに自信がついて、いけるかなと思いました。15番の2打目ぐらいから緊張していましたが、勝ててうれしいです」

先週からショットは不調だった。最終ホールは通常ならドライバーで打つところを、「調子が悪いから」というキャディの進藤大典さんのアドバイスもあり、ユーティリティーを選択。確実にフェアウエーをとらえ、セカンドオナーでオーにプレッシャーをかけた。ドライバーで打てばオーより先にいくため、進藤さんのアドバイスが奏功した形だ。

表彰式で肩を組んで写真撮影する尾崎将司(左)と松山英樹(右) つるやオープンゴルフトーナメント(2013)(最終日)
表彰式で肩を組んで写真撮影する尾崎将司(左)と松山英樹(右) つるやオープンゴルフトーナメント(2013)(最終日) 【拡大】

初日にエージシュートを達成した尾崎将司と、表彰式で一緒になった。

「いいプレーだったな。ナイスプレー」

と言葉をかけられ、肩を組んで写真撮影した。

「緊張しました。ああいう偉大な人から認められてもらえたのかなと思います。でも、この優勝だけではダメだと思うので、またしっかり頑張っていきたいです」

見応えのあった接戦を振り返って松山は、

「これで勝たなかったら、もう勝てないのかなと不安に思っていました。ホッとしました。優勝したのは昨年夏の日本学生が最後でしたから」

最終日、2位に差をつけて首位でスタートしたわけではない。前半スコアを伸ばして首位に立っていたわけでもない。15番でようやく首位に並んでの逆転である。勝って当たり前の試合ではないのに、「これで勝てなかったら」と思う勝利への執念、貪欲さが、土壇場で4連続バーディを奪う勝負強さの秘密かもしれない。

実際、どんな試合でも「優勝したい」が口癖だ。東北福祉大学の阿部靖彦監督からも、

「プロになったからには、全試合勝つつもりで戦いなさい」

とゲキを飛ばされている。

プロ転向2戦目でのツアー優勝。今年何勝を挙げるのか――。いや、史上初のルーキーイヤーで賞金王も決して夢ではない。

文・小高拓、写真・佐々木啓

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