TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN 涼仙

国内男子

暗闇の中のプレーオフ TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN 涼仙

1ホール目 17時55分 18番、パー5で行われたプレーオフ開始後、池田のセカンドショット。この時点でまだ投光器は用意されていなかった。
1ホール目 17時55分 18番、パー5で行われたプレーオフ開始後、池田のセカンドショット。この時点でまだ投光器は用意されていなかった。

リーダーズボード

順位 選手名 スコア 合計
1 呉 阿順 -5 -18
2 池田 勇太 -5 -18
3T 河井 博大 -7 -17
3T 上平 栄道 -2 -17
5 市原 弘大 -7 -16
6T 永野 竜太郎 -6 -15
6T 朴 銀信 -6 -15
6T 小田 孔明 -3 -15
6T H・W・リュー -2 -15
10T リャン・ウェン・チョン -7 -14
2ホール目 18時11分 日没が近づいてきたため、ティをフロントエッジまで145ヤード地点に変更し、投光器を照らしてプレー開始。ラインはほとんど見えない状態に
2ホール目 18時11分 日没が近づいてきたため、ティをフロントエッジまで145ヤード地点に変更し、投光器を照らしてプレー開始。ラインはほとんど見えない状態に 【拡大】

異様な光景だった。TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN 涼仙(9月6~9日、三重県・涼仙GC)は、雷雨により54ホールに競技が短縮。通算18アンダーで並んだ池田勇太と呉阿順のプレーオフが行われた。しかし、最終日も雷雨による中断が2時間以上あり、最終組がホールアウトしたのが17時40分と日没間近。10分後に開始されたプレーオフは4ホールにも及び、日没後の決着となったグリーンは、投光器とカートのライトが光を照らしていた。

3ホール目 18時16分 さらに距離は縮まり、ティはフロントエッジまで100ヤード地点へ。池田はカラーから10メートルの2打目をパターで沈める
3ホール目 18時16分 さらに距離は縮まり、ティはフロントエッジまで100ヤード地点へ。池田はカラーから10メートルの2打目をパターで沈める 【拡大】

異様だったのはライトだけではない。プレーオフ1ホール目は、正規の574ヤードで行われたが、日没によりボールを打つ場所が見えないため、ツアーでは前例のない1ホールごとにティグラウンドを前に出す方式が採用された。勝負の決した4ホール目はピンまで45ヤード。まるでサッカーのPK戦のようだった。

4ホール目 18時20分 ピンまで45ヤード地点に向かう池田。前方には暗闇のコースを照らすカートのライトがまばゆく光る
4ホール目 18時20分 ピンまで45ヤード地点に向かう池田。前方には暗闇のコースを照らすカートのライトがまばゆく光る 【拡大】

「ボールが見えないのは相手も一緒だけど、でも、正直見えません。申し訳ないけど、無理だわ」

と、プレーオフで敗れた池田。もともと鳥目で暗くなると見えにくくなるため、プレーオフ2ホール目にはほとんど見えていなかったという。

4ホール目 18時23分 まさかの45ヤード地点からのショット。2オン1パットの池田に対し、1オン1パットの呉に軍配が上がった。
4ホール目 18時23分 まさかの45ヤード地点からのショット。2オン1パットの池田に対し、1オン1パットの呉に軍配が上がった。 【拡大】

「決められたルールだから仕方ないけど、ナイターゴルフはもう二度とやりたくないね。ただ、自分のゴルフでいえば、14番(パー4)でダブルボギーを打って、二つバーディを取ろうと思っていたら、3つ取ってプレーオフに残れたのはいい感触だよ。強い池田勇太に戻れそうだよ」

プレーオフのことは忘れ、復活の手応えを感じて、前を向く。

ウィニングパットを決めて両手でガッツポーズをする呉。すでに日は落ち、真っ暗闇だった
ウィニングパットを決めて両手でガッツポーズをする呉。すでに日は落ち、真っ暗闇だった 【拡大】

「最後は暗くてラインが分かりませんでしたが、自分の勘を信じました。優勝できてうれしいです」

と、呉阿順は中国人として日本ツアー初優勝を遂げた。

しかし、グリーンを照らした投光機やカートのライトは光の色が異なるため、ピッチマークが浮き出て見えたり、まっとうなゴルフはできなかったという。さまざま事情があるにせよ、ツアーとして今後に課題が残ったのは間違いない。

 

呉阿順VS池田勇太 プレーオフの経緯

最終組がホールアウトしたのが17時40分。日没が近いため10分後にはプレーオフが始まった。しかし、ボールが見えない状態まで暗くなったことから、2ホール目からはグリーン側に投光器2台が投入され、さらにティの位置はグリーンのフロントエッジから145ヤードへ。3ホール目からはグリーンの脇に5台のカートを並べて、ヘッドライトが照らされた。ティはグリーンエッジから100ヤードに移された。勝負を決したのは4ホール目。二人はピンまで45ヤードという位置からショットを打った。池田勇太は第1打を寄せきれなかったのに対し、呉阿順は1オンから2.5メートルのパットを決めて初優勝を飾った。

 

週刊パーゴルフ(10月2日号)掲載

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