パーゴルフは渋野の活躍を予言していた!?“シブコ”の強さをデータでズバリ!再録

渋野日向子が表紙の7月23日発売の週刊パーゴルフ8月6日・13日合併号
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全英女子オープン開催の前週火曜日に発売された週刊パーゴルフは、今をときめく渋野日向子が表紙。中面のページでは「バウンスバック率」「最終日バックナインの強さ」にフォーカスして渋野の強さを説明した。これがまるで全英女子オープンの活躍を予言していたようだと話題に。見逃した人のために再録する。※データは渋野が資生堂 アネッサ レディスで優勝した7月7日時点のもの
(文/構成・宮井善一)

ダブルボギーを叩いた直後にバーディを取る確率が上がる

渋野日向子は現在、バウンスバック率で1位に立っています。ボギーを叩いても、すぐにバーディを取り返す反発力の高さがある証拠です。このバウンスバックをもう少し細かく分析すると面白いことが分かりました。ダブルボギーを叩いた直後は一層、バーディを取る確率が上がるということです。

渋野のバウンスバック率は25.3846パーセントですが、このうちダブルボギーだけを抜き出すと、17回中、6回は直後にバーディを取っており、35・2941パーセントに跳ね上がるのです(ちなみに渋野はダブルボギーが18個ありますが、うち1個はそのラウンドの最終ホールのためカウントされません)。

他の選手はどうでしょうか。賞金ランク上位5人で比べてみたのが【表1】です。申ジエ、鈴木愛、イ・ミニョンは、何とダブルボギー直後のバーディは1回もなし。上田桃子が辛うじて1回あるだけです。並み居る実力者ですら簡単に盛り返すことができないダブルボギー直後のホールでの渋野の反発力の高さは際立っています。

最終日バックナインの超難関ホールに強い!

もう一つスゴさを示す別のデータがあります。最終日バックナイン(10~18番)の超難関ホールに強いということです。インスタートの場合も前半にはなりますが10~18番とします。今季、最終日バックナインのパー4で平均ストロークが4.4を超えた超難関ホールが5つありました。この5ホールを賞金ランク上位5人はどのようなスコアで回ったかが【表2】です。

鈴木はこの5ホールをまったくプレーしていないので省きますが、他の4人の中で渋野以外の3人は大苦戦。トップクラスの実力者といえども、これだけの超難関ホールではスコアを落とすのが当たり前ということなのですが、渋野一人が異次元のスコアを叩き出しています。

ワールドレディスの16番というと、首位に並んでいたペ・ソンウがダブルボギーを叩く一方で、渋野はしっかり2オンさせてパーセーブして初優勝をグッと引き寄せたホールです。資生堂の15番は長いバーディパットを決め、4打差の首位にいたミニョンがダブルボギーを叩いて一気に差を詰めたホール。そして17番のバーディで追いつき、プレーオフでの2勝目につなげています。ちなみに18番を使ったプレーオフでは渋野がパーでミニョンはダブルボギーでした。渋野の2勝は、ともに超難関ホールがキーポイントになっているのです。

以上の2つのデータからいえるのは、渋野は厳しい状況になればなるほど力を発揮できるタイプではないかということ。まだ申や鈴木と比べるとダブルボギーが多かったり、リカバリー率が低かったりと粗さが目立ちますが、秘めた魅力はかなり高いのではないでしょうか。

「追い込まれると強くなる?」渋野本人に聞いてみた!

全英女子オープンでもストロングポイントを生かして優勝した渋野
全英女子オープンでもストロングポイントを生かして優勝した渋野 【拡大】
「バウンスバック率が1位なんですね。バウンスバック率が高いのは、『打ったら取り返そう』と思っているので、多少自覚してるところはあります。

特にボギーを打ってもそこまでイラッとはせず、切り替えが早くなったと思います。今までは感情を表に出すほうだったのですが、『感情を出したところでスコアがよくなるわけじゃない』と考え、少し落ち着くようになりました。

あと、難しいホールだからと燃えるタイプではありません(笑)。が、そういうホールはパーで切り抜けようと思っています。(国内の)どちらの優勝のときも、確かに難しいコースでプレーしているな、という感覚はありました。ただ、いわれるほど私は難しく考えてないですね」

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