【ゴルフ夢紀行】ゴルフ旅行の老舗が案内する全米オープンの舞台“ペブルビーチ”

【ゴルフ夢紀行 Trip.01】第119回全米オープンとペブルビーチ①

これぞシーサイドコースというペブルビーチの風光明媚なアウトコース(写真・Getty Images)
これぞシーサイドコースというペブルビーチの風光明媚なアウトコース(写真・Getty Images) 【拡大】
海外ゴルフ旅行オペレーターの老舗として、数多くのゴルファーの“夢”を叶えてきた株式会社ジェット&スポーツ。そのスタッフが死ぬまでに一度はプレーしてみたい名コースを案内していく連載企画【ゴルフ夢紀行】。ゴルフ場そのものの魅力はもとより、旅の楽しさ、海外の空気感まで、肌で感じてきたツアーオペレーターだからこそ知っている海外ゴルフの醍醐味をお届けしていく。第1弾は、2019年の全米オープン開催のペブルビーチゴルフリンクスを現地にいるコーディネーターからお届けする。


“ペブルビーチ”。ゴルファーでなくとも一度は耳にしたことがあるであろう、米カリフォルニア州・モントレーの世界を代表するゴルフリゾートは、サンフランシスコ空港から車で南へ約2時間半、モントレー半島の南側に位置する。その中心となるゴルフコース、ペブルビーチゴルフリンクスのオープンは1919年。ペブルビーチリゾートの開発者サミュエル・モールス(“モールス信号”発明者の子孫)はこの偉大なる海と陸の出会いの地に、この上ない「美しさ」と常に挑戦心を搔き立てられる「難しさ」が共存した「唯一無二」のゴルフ場開発を決意。J・ネビルとD・グラントにより設計され、リゾート滞在者のためのパブリックコースとして誕生した。

さて、日本人にとっての“ペブルビーチ”は純粋に世界的な有名ゴルフ場としてだけではなく、バブル経済の象徴として記憶に残っている方も多いのではないだろうか。バブル絶頂の80年代後半、日本の大手企業が“アメリカ買い”に奔走するなか、当時約1200億円でパチンコ関連会社などを運営するグループ企業がペブルビーチを買収した。アメリカの象徴的なパブリックコースをメンバーコースにして、約1億円の会員権を売り出そうと目論んだが、地元のゴルフ場業界団体からストップがかかり頓挫。その後、太平洋クラブに売却され99年まで運営されたが、第100回全米オープン開催を前に、アメリカゴルフ界の威信を懸けた要請により、アーノルド・パーマーやクリント・イーストウッド(元カーメル市長)らが率いるアメリカの財団に買い戻され「今後、ペブルビーチは一切の買収には応じない」との協定がなされた。余談だが、その太平洋クラブも現在は別の遊技企業の傘下となっているのはなんとも皮肉な話である。

20世紀後半はマネーゲームに翻弄されたペブルビーチだが、ゴルフ場としては揺らぐことなく、2001年にパブリックコースとしては初めて米ゴルフダイジェスト誌『No.1 COURSE IN AMERICA』に選定され、名実共に世界中のゴルファーの憧れとして君臨し続けている。1972年の初開催以来5度の全米オープンを開催。すべてのゴルファーに門戸の開かれた“オープン競技”と誰しもがプレー可能な“パブリックコース”の理念が一致しているといわんばかりに、全米オープンとペブルビーチは蜜月の関係となっている。そのペブルビーチゴルフリンクスで開場100周年を迎える本年、通算6度目となる全米オープンゴルフ選手権(6月13~6月16日)が開催されている。

もちろんゴルファーの端くれとしては、世界のトッププロたちが、狭いフェアウェイと深いラフ、小さく硬く速いグリーンに苦戦し、太平洋からの強風に煽られ、たった100ヤード弱の打ち下ろしPAR3に頭を悩ませる姿を拝めるのは楽しみであるが、それ以上に現場のスタッフ、ギャラリーがつくり出すであろう特別な会場の雰囲気に非常に興味がある。特にアニバーサリー(記念行事)を人一倍大事にするアメリカ人が、愛するペブルビーチ100周年記念をいかにして盛り上げ、その敬意をどのように表現、演出するのかに開催前から注目している。息を呑む絶景コースの100周年記念。その贅沢過ぎるシチュエーションでの全米オープンはアメリカ人だけでなく、我々日本人にとっても、記録以上に記憶に残る大会となることは間違いない。その一瞬一瞬を現場に立って肌で感じることができる興奮で、太平洋の寒風を浴びながら鳥肌が立つ思いである。
(㈱ジェット&スポーツ ゴルフツアーコーディネーター 髙瀬 仁/写真・Getty Images)

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