ゴルフ人気で練習場活況に副作用も、レッスンプロの教える場がなくジプシーに!?

(写真・Getty Images)
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屋外で密にならないことが追い風となり、コロナ禍でもゴルフ業界は盛況。若者の間ではゴルフブームさえ起きているようだ。ただ、そんな中でちょっと気になる噂を耳にした。

3月末に横浜市金沢区の杉田ゴルフ練習場が閉鎖。59年の歴史に幕を下ろしたのを皮切りに、6月末をもってさらに神奈川県下で二つの大型練習場が閉鎖することが決まっている。老朽化など閉鎖にはさまざまな理由があるが、練習する場所がなくなる、という一般ゴルファーにとっての問題に加え、教える側にも問題が発生している。レッスンプロが顧客を教える場の確保に四苦八苦する状況が生まれているのだ。

前述のように閉鎖される練習場が相次いでいることに加え、活況を呈する練習場業界では、土日のデイタイムに1時間以上の待ち時間が発生する施設もあるほど。そうなると、場所を借りてレッスンを行っているいわゆるフリーのレッスンプロたちは場所を借りにくくなる。せっかくレッスンを受けてゴルフを始めてみようという人がいても、受けられないケースも出てくるわけだ。

練習場に所属(社員)や契約という形でレッスンを行うレッスンプロにとっても、既存の顧客を優先するのは当然のことで、新規のレッスン希望者を受けにくいのが実情だ。神奈川県を中心にレッスン活動を展開している西村至央コーチは、こう語る。

「これからレッスンを受けたいという方にとっては、選択肢があるようで実は限られた状況だといえます。例えば午後のいい時間帯や、会社終わりのホットタイムなどは早い段階で枠が埋まってしまうので、レッスンプロだけでなく時間帯に関しても選択肢が限られてしまいます。最近はインドアの練習施設が空いている時間をレッスン用にフリーのレッスンプロたちに貸し出すところも増えているので、そういった選択肢を考えてみるのもいいかもしれませんね」

若いゴルファーが増えて業界全体が活性化することは、よりよいサービスが受けられるという意味でベテランゴルファーにとってもメリットのある話。ゆめゆめ若い芽を摘むことのないよう、練習場・レッスン業界で解決策を考えてもらいたい。

(ゴルフライター・出島正登)
※週刊パーゴルフ2021年6月8・15日合併号「芝目八目」より

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