国内のアマチュア競技が中止になった2020年 日本人選手は世界アマランクで不公平を被っていた

昨年10月、世界ランキング1位の証しとしてマコーマックメダルを授与された金谷拓実
昨年10月、世界ランキング1位の証しとしてマコーマックメダルを授与された金谷拓実 【拡大】
昨年の日本オープンで、プロ入り前の金谷拓実が世界アマチュアランキング(WAGR)男子1位としてマコーマックメダルを授与されたのは記憶に新しいが、ナショナルチームメンバーである金谷をサポートするJGA関係者らは夏以降、密ひそかに気をもんでいたことがあった。日本国内の男女アマチュア競技は日本アマ、日本ジュニア、日本学生などが軒並みコロナで中止。チーム戦の世界アマ、アジアアマ、ノムラカップなども中止され、日本人選手はプロの試合に出るかナショナルオープン競技に出る以外、WAGRのポイントを稼ぐことが非常に難しかったのだ。

国内にもアマチュアランキングがあるが、それはアマチュア競技の中止に伴って昨年春から凍結。だが、WAGRはコロナでいったん凍結されたものの、全米アマ、全英アマ、欧州アマといった男女競技が開催されるのに合わせて昨夏には再開。海外の選手がポイントを稼ぐのを日本人選手は指をくわえて見ているしかなかった。そのため金谷は1位陥落の危機があったわけで、第2回オーガスタナショナル女子アマチュア選手権で優勝を飾った梶谷翼の優勝する前のランキングが26位と意外と低かった(優勝して13位にジャンプアップ)のも、こうした事情があったものと推察される。

WAGRはR&AやUSGA(全米ゴルフ協会)が参画する組織で、ボードメンバーには日本人もいるため、WAGRの運営自体に異議はいえない。もちろん、昨年11月にWAGR男子1位になった中島啓太のように、少ない試合でポイントを稼いでいる選手もいるが、試合が少ないのは不利以外の何物でもないのは事実だ。

しかし今年は当初の日程どおりに国内のアマチュア競技は実施される予定で、昨年のようなことはなく日本人選手もWAGR上位に顔を出せるはず。世界各国がアマチュア競技を100%実施するのは現状として難しいのかもしれないが、WAGRの公正さを求めるには100%に近づける努力はぜひ行ってほしい。

(本誌・中澤浩治)
※週刊パーゴルフ2021年4月27日号「芝目八目」より

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