女子ツアーのコンテンツで釣る悪質サイトが続出 JLPGAが注意喚起するも結局は自衛が大事!

そもそもネット配信を行っていないにもかかわらず、偽サイトへの警戒を促さなければならないとは…(ダイキンオーキッド大会公式サイトより)
そもそもネット配信を行っていないにもかかわらず、偽サイトへの警戒を促さなければならないとは…(ダイキンオーキッド大会公式サイトより) 【拡大】
人気コンテンツには、利用される危険もついて回る。国内女子ツアー周辺で、偽サイトや偽のSNSアカウントが増加している。ツアー側も削除要請などの対応や注意喚起を行ってはいるのだが、イタチごっこが続く。利用する側のリテラシーが低いと、大きな被害も起きかねないのだ。

「ダイキンオーキッドでは公式の動画配信は行っておりません。大会ロゴ・写真などを使用して配信をうたったサイトがございますが、いずれも公式のものではございませんのでご注意ください」と、初戦からすでに大会公式ウェブサイトで警戒を促さなければいけない事態になっていた。3戦目のTポイント×ENEOSゴルフトーナメント、5戦目のヤマハレディースオープン葛城では、テレビ中継だけでなくネット配信もあったため文言に多少の違いはあるが、やはり偽サイトへの注意を促す内容が見られた。

JLPGA広報は「ダイキンオーキッドの際にフィッシングサイトが散見されたので、主催者、JLPGA、中継局のサイトで注意喚起を行いました。その後、必要に応じて注意喚起などを行っております」と説明する。偽サイトだけでなく、インスタグラムで選手の偽アカウントも登場したため、どちらも管理者に通報して削除要請したという。ゴルフを見るのはITリテラシーの低い人が多いのではと、ネット詐欺集団に狙われてしまっているのか?

もしうっかり偽サイトのリンクをクリックしてしまったら……。その危険性を立命館大学情報理工学部サイバーセキュリティ担当の上原鉄太郎教授に聞いた。

上原教授によると、問題は二つに大別される。一つは違法にアップロードされたものを見る、ないしダウンロードすることの違法性とそれに伴う危険性。もう一つはSNSなどから別の動画サイトなどに誘導されて個人情報を流出させることだという。

「(偽サイトを)見ているだけならさほど危険性はありません。ただ、著作権法違反を知りながらダウンロードすることは違法であることは忘れないでください。危ないのは、試合の途中まで見せて『その先を見たければ登録してください』といって個人情報を書き込ませ、横流しするようなケース。ゴルフに限ったことではありませんが、自分の情報の“預け先”は、気にしなくてはいけない。もっと危ないのはSNSです。魅力的なコンテンツを使い、クリック一つで動画サイトに誘導されて、別サイトに登録情報を引き渡す。友達リストなどを不用意に流出させたり、本人の代わりに投稿する権限移譲の仕組みもあるので気をつけなくてはなりません」(上原教授)

セキュリティソフトを無料の試用期間以降入金せずに使ったつもりになる人があまりにも多い現実もある。

「お金が払えないなら、最初から無料のセキュリティソフトがついてくるウィンドウズ10を使うこと。もっとお勧めはパソコンをやめることです。パソコン、特にウィンドウズのものは、頑張ってはいるけど歴史が古いぶん、セキュリティを一定以上には上げられない。でも、iPadやクロームブックは、プログラムに書いてあること以外はOSが止めてくれるのでウイルス感染はほぼありません」(同前)

女子ツアーなどの違法アップロードについては、以前からイタチごっこが続いていたが、見る側の意識も問われる。それとは別に、ネット利用時のセキュリティをあらためて考える時期にきているのかもしれない。分からないのならお金をかけてでもプロやソフトに頼ることだ。女子ツアー人気が連れてきた危険の数々。ゆめゆめ、知ったかぶることなかれ。

(ゴルフジャーナリスト・小川淳子)
※週刊パーゴルフ2021年4月27日号「芝目八目」より

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