GOLF Net TV連動「深堀圭一郎 KeyTALK」 第15回 比嘉一貴③

「アジアの試合にも参戦し成長…レギュラーツアー初優勝で大会最多アンダーを記録!」

深堀圭一郎が、ゴルファー仲間をゲストに招き、
ツアーでの出来事から普段聞けないような話までぶっちゃけトークを展開する「深堀圭一郎 KeyTALK」。
プロゴルファーの素顔に迫るこの番組は、GOLF Net TVで配信しています!
第15回のゲストは、比嘉一貴です! 今回は、苦い経験をしたQT、忘れられないアジアンツアーの思い出、優勝した2019年のRIZAP KBCオーガスタについて話してくれました。

過去2回のQTの成績は、棄権と失格なんです……(比嘉)

深堀 一貴は過去にQTを失格になった経験があるよね。

比嘉 はい、2017年のQTですね。この時は3回チェックしたにも関わらず提出したスコアの中身が間違っていたんです(笑)。それまでに、何百回もアテストしてきて「このタイミングでミスる」みたいな(笑)。実は高校3年生の時もQTを受けているのですが、セカンドの直前に指を骨折して……。欠場するとファーストからになるため、棄権でも1打必要でティグラウンドからパターで打ちました。ですから、過去のQTの成績は棄権と失格なんです(笑)

深堀 スコア誤記の時は、気持ち的にはどうだった?

比嘉 しばらくは落ち込みましたが、元々アジアのツアーにも参戦したいと思っていたので「そのQTを受けよう」と考え直しました。でも、この時からアテストのイップスになり、スコアカードを提出するのが怖くなったんです。本当に「同伴プレーヤーの方に再確認して欲しい」ぐらいです(笑)

深堀 なるほど(笑)


ホテルを予約せずバングラディッシュに行ったら大変なことに……(比嘉)

深堀 しかし、アジアのQTも簡単ではないよね。

比嘉 はい、本シードは一度落ちています。それでも下部ツアーには出場できる状況だったんです。

深堀 つまり、下部ツアーに挑戦したわけだ。何か思い出はある?

比嘉 バングラディッシュで開催される大会に「参戦しよう」と思い、先方に「出場します」とメールを送付したのですが、返事が返ってこないことがあって……。それでも「出られるはず」と思い、現地に行ったんですね。ところが、空港で「宿泊するホテル名」を記入する必要が生じて……。実は現地に行く前に、ホテルを予約していなかったんです(笑)

深堀 バングラディッシュに行くのに! それは失格レベル(笑)

比嘉 入国したくて、大会のオフィシャルホテルの名称を書いて提出したのですが、電話で確認されて。当然、僕の名前はないですから「入国できない」と言われました。それで困っている時に、偶然同じ試合に出場する予定だった(関藤)直熙が来たので「一緒の部屋に泊まることにして」と頼み込んで入国しました。バングラディッシュは、ホテルの門に銃を持った警備が2人いて、24時間常駐しているんですね。部屋には窓がなく、シャワーから出る水も茶色で。しかも試合の初日に停電になりエレベーターが動かず、7階までバッグを持って階段を上がりました(笑)。かろうじて洗面台だけ電気が付いて、携帯などの充電はできましたけど。ホテルから200mぐらい先にコンビニがあるのですが、そこへ行くまでに物乞いにも囲まれました。アジアの奥深さを感じましたね。

深堀 そういう体験をして「これがアジアだ!」と思った?

比嘉 いえ「もうバングラディッシュはいいかな」みたいな(笑)。でも、コースは相性が良くて優勝できたんです。その結果、今度はアジアンツアー『バングラディッシュオープン』に出場できることになり、再び行くことに。その時はオフィシャルホテルを予約したので、入国から「こんなにスムーズに進むのか」と感じましたけど(笑)


ツアー初優勝で大会記録を狙って塗り替えたのは凄いの一言 (深堀)

深堀 一貴は確実にステップアップして、2019年の『RIZAP KBCオーガスタ』でレギュラーツアー初優勝を挙げたよね。あの時は、最後までスコアを伸ばし続けた。

比嘉 実は初日と2日目はティショットが荒れて、フェアウェイキープ率は35%程度だったんです。しかし、試合前に大雨が降ってグリーンが凄く柔らかくて。その結果、ラフから打ってもボールが止まる状況で救われました。さらにパターも凄く入って、2日目に9アンダーを出したんです。それでも、4日間好調が続くと思っていなかったので「いつ落ちるか分からない」気持ちでしたね。

深堀 優勝はどこで意識したの?

比嘉 勝利を確信したのは「16番をパーで上がった時」です。

深堀 18番のイーグルは狙っていた感じ?

比嘉 実は最終日「優勝したい」と思ってプレーしたわけではなく、「大会記録を抜きたい」と考えていたんです。3日目の終了時点が20アンダーで、当時の記録は22アンダーでしたから。そういう考え方も優勝に繋がったと思います。

深堀 結果的に、26アンダーで記録を塗り変えたわけだから凄いよね。
次回も引き続き一貴に、クラブセッティングやスイングのことなどについて聞いていきます。


~次回へ続く~
■プロフィール
・深堀圭一郎/ふかぼり・けいいちろう
1968年10月9日生まれ、東京都出身。1992年にプロへ転向。ツアー通算8勝。ラテール・エンタプライズ所属。

・比嘉一貴/ひが・かずき
1995年4月23日生まれ、沖縄県出身。高校時代から宮里優作らの父である優さんに師事。その後、東北福祉大学へ進み2016年の『日本オープン』でローアマに輝くなど活躍。2017年にプロへ転向したが、サードQTでスコア誤記により失格となりアジアンツアーへ参戦。2018年にはバングラデシュ開催の下部ツアーで優勝。さらに、2019年の『RIZAP KBCオーガスタ』で、国内レギュラーツアー初優勝を挙げている。


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