弾劾訴追のトランプ前大統領にゴルフ界が次々と“決別”を宣言

今後はフロリダでゴルフ三昧かな?(写真・Getty Images)
今後はフロリダでゴルフ三昧かな?(写真・Getty Images) 【拡大】
1月20日、ジョー・バイデン新大統領の就任式には出席もしなかったドナルド・トランプ前大統領だが、懸念された騒ぎを起こすことなくエアフォースワンに乗って静かに首都ワシントンを立ち去った。米国の一般市民はもとよりゴルフ界もほっと胸をなで下ろしたことだろう。

6日、米連邦議会議事堂で起きた襲撃事件は、米国の民主主義史上“最悪の日”として人々の心に深い傷を残した。それを先導する発言をしたトランプ氏に対し、ゴルフ界も次々に“決別”を宣言。まず10日にPGA・オブ・アメリカが、トランプナショナルGC・ベッドミンスター(ニュージャージー州)で開催予定だった22年全米プロゴルフ選手権のコース変更を決定した。続いてゴルフの総本山・R&Aもトランプ氏が所有する名門、ターンベリーを「現状では安全に大会が運営できない」として「全英オープン開催のローテーションに加える予定はない」と声明。さらに13日にはニューヨーク市がトランプ・オーガニゼーションに運営を委託していた市営コース、フェリーポイントGCの契約打ち切りを発表した。

ビル・デブラジオ市長は「ニューヨーク市はこのような容認できない行動を取るトランプ氏とかかわることはできない」と強く非難した。同コースはジャック・ニクラスの設計でブロンクスに1億2700万ドル(約130億円)をかけ2015年に開場。マンハッタンのスカイラインを望むリンクスコースだ。ちなみにニクラスは大統領選でトランプ氏への応援ツイートを発していた。

大統領就任後はタイガー・ウッズ、ローリー・マキロイ、ダスティン・ジョンソン、そして松山英樹らトッププロと次々にラウンドを楽しみ、ゴルフ界と“蜜月”を過ごしたようにも見えるが、マキロイは昨年のトランプ氏の緩いコロナ対策に怒り、「2度と(一緒に)ゴルフをしない」と非難した。

ゴルフ界はトランプ氏が大統領である限りは敬意を見せていたが、襲撃を扇動したとして2度目の弾劾訴追が可決されたトランプ氏からは潮が引くように離れていった。手のひら返しといわれようとも、情勢を鑑みれば正しい選択といえるだろう。

(在米ゴルフジャーナリスト・武川玲子)
※週刊パーゴルフ2021年2月9日号「芝目八目」より

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