コーチと「根本的なチェンジ」に取り組む石川遼 松山英樹も人生初のコーチ契約でメジャー制覇なるか?

石川遼とタッグを組む田中氏
石川遼とタッグを組む田中氏 【拡大】
2007年に15歳でアマチュア優勝を遂げてから15年目、21年の9月で三十路となる石川遼。20年3月には、田中剛氏とコーチ契約を初めて結んだ。

田中コーチは、スイング面の指導だけでなく、統計データを分析し、超一流に共通するデータ、科学に基づいた共通事項を見つけて、独自の理論を確立している。

スイングの取り組みとしては、「再現性を高める」ことを目的としており、ダウンスイングでの左へのシフトを減らして地面反力でパワーロスを抑えたり、左へのミスを徹底的に減らすことなどを課題としてきた。

「20年は今までやってきた概念を根本的な部分で変えるチェンジだった。足の動き、体重の動き、軸の位置、頭の位置も変わるので、ボールに当たらなくなる。自分ではもっと悪くなると覚悟していたが、それでも前よりよくなっている。1試合ごとに質がよくなってきている」と、石川。

苦手としていたダンロップフェニックスでトップ10入りするなど、最終戦後には9カ月の成果を感じた。

変わったのはスイングだけではない。

「やっていることは、すべてコースマネージメントにつなげていこうという考えで、スイングをつくっている」と、シーズン中に話した。

バーディを取るためにコースの攻め方を考えても、技量が伴っていないとプランどおりに運べない。

「今までは、持ち球がどっちか分からないとか、攻め方自体も行き当たりばったりのゴルフになっていた。弾道自体の再現性を高めないといけない、というところ」

20年のマネージメント面でのテーマの一つが、100~140ヤード以内を2打で上がること。これまではピッチングウェッジ、52度と59度のウェッジ3本でやっていたが、48、52、56、60度と本数を増やして140ヤード以内を強化。

ティショットもドライバーで打って70ヤード残すとコントロールショットで難しくなる。100~140ヤード以内が残るように3番ウッドや5番ウッドを握るなど、グリーンからの逆算を徹底した。練習ラウンドでもあえて林の中や深いラフから打ってみたり、ボールを打たずにコースチェックだけを行ったりと準備の仕方も変化した。

「この9カ月間、同じことをやってこられたのは、コーチのおかげ。決して一人ではできないこと。新しい感覚に慣れるのは21年以降だと思う」

新たな感覚で迎える30歳。“米ツアー復帰”への足掛かりとする。
松山英樹の新コーチ、目澤氏
松山英樹の新コーチ、目澤氏 【拡大】
人生で初めてコーチをつけた石川が大きな変化を見せているが、同学年の松山英樹も、目澤秀憲氏と人生で初のコーチ契約をしたことが明らかになった。元エースキャディの進藤大典氏も、「新スイング」に太鼓判を押しており、メジャー制覇を後押しする存在となりそうだ。

日本ゴルフ界を牽引する二人が、“相棒”を携えて21年も盛り上げてくれそうだ。

(本誌・小高拓)
※週刊パーゴルフ2021年1月19・26日合併号「芝目八目」より

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