女子QTの代わりに開催される「増枠予選会」 出場権を得られるのは約10人以下と狭き門

高木優奈のようなJLPGAのプロ資格を持たない選手にもチャンスがある(写真・Getty Images)
高木優奈のようなJLPGAのプロ資格を持たない選手にもチャンスがある(写真・Getty Images) 【拡大】
コロナ禍で2020年の日本女子ツアーは、6月のアース・モンダミンカップから開幕し、今週開催されるJLPGAツアーチャンピオンシップが年内の最終戦となる。予定されていた全37戦中14戦しか行われておらず、20年度と21年度を合わせて一つのシーズンに変更(ステップ・アップ・ツアーも同様)。そのため、来季のツアー出場優先順位を争うクォリファイングトーナメント(=予選会、以下・QT)も行われない。

その代わりに開催されるのが「増枠予選会」だ。これは来年のレギュラーとステップ・アップ・ツアーの大会出場人数を増やし、出場資格を持たない選手に機会を与えるというもの。

日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)に問い合わせたところ「正会員、TP単年登録者(正会員ではないが、単年の出場資格を持つ)であれば誰でも出られます」とのこと。

プロテストに受かっていないJLPGA正会員以外の選手、つまりTP単年登録選手は本来、今年のQT出場資格はなかった。しかし20‐21統一シーズンとなり、QTの代わりに「増枠予選会」になったこと、プロテストも来年3月まで延期になったことで、救済措置ともいえるチャンスが与えられたわけだ。

「増枠予選会」のファーストステージは11月26~27日にA地区とB地区で行われ、ここを突破した96人(予定)が、12月1~3日に開催されるファイナルステージに進めるという。

従来のQTはファイナルステージで40位前後であれば、第1回リランキングまでのレギュラーツアーに出場できた。だが、今回の「増枠予選会」は、そうはいかないようだ。

来年のツアースケジュールが未確定で、大会ごとの増枠がまだ決まっていない。それに一つの大会ごとに数十人規模の増枠が設けられることは想像しにくい。

「増枠予選会でどれくらいの順位の選手が、どれほどの試合に出られるのかは、現時点でお答えすることが難しいです。例えば、JLPGA(レギュラー)ツアーだけでなく、ステップ・アップ・ツアーでも増枠を設定する大会があったり、欠場者や増枠予選会の上位者が別の出場資格を得たりする可能性もありますから。ただ、JLPGAツアーで増枠を設定していただける大会については、枠数は5~10が主です。出場資格を得るためには、ファイナルステージで10位というのが、ある程度目安になると思います」(JLPGA広報)

増枠予選会のファイナルステージで10位までに入るというのは狭き門だ。それに忘れてはいけないのは、19年のQTの成績に基づいた「QTランキングによる出場資格」は、来年のリランキングまで残るということ。リランキングは21試合(日本女子オープン、TOTOジャパンクラシック、JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップを除く)消化時点で行うことが発表されており、予定どおりならば来年の5月ごろに実施される。

QTランキングとは別枠で出場権が与えられるため、19年のQT30位以下程度の選手の中には、少しでも出場試合数を増やすため増枠予選会にエントリーする者もいるだろう。

従来のQT同様、実力者ぞろいの予選会になり、熾烈な出場枠争奪戦になるのは必至だ。

(本誌・金 明昱)
※週刊パーゴルフ2020年12月8日号「芝目八目」より

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