TOTOジャパンでも起きた過少申告による失格 毎年繰り返されるこのミスはなぜ起こるのか?

予選落ちがないTOTOジャパンクラシックで失格となった吉田優利(写真・Getty Images)
予選落ちがないTOTOジャパンクラシックで失格となった吉田優利(写真・Getty Images) 【拡大】
TOTOジャパンクラシックの初日、プラチナ世代の吉田優利がスコアの過少申告で失格となった(9番パー5で「6」を「5」として提出)。プロとして恥ずかしいイージーミスだが、同様の失格が男女ツアーで毎年繰り返されていることには、読者の方々も不思議に思われているのではなかろうか?

レギュラーツアー競技では2~3人のペアリングにスコアラー(18ホールを一緒に歩いてスコアを確認している)が一人ずつついてラウンドする。そしてラウンド後、同伴競技者のマーカーからスコアカードを受け取ったプレーヤーが自身でスコアに間違いがないか確認し、間違っている場合はマーカーやスコアラーに確認のうえ訂正、最終的に正しいスコアと自身が認める意味でスコアカードにサインをして提出し、アテストが終了となる。

提出されたスコアは、間違いがあろうとなかろうと正式なものとなるため、仮に同伴競技者やスコアラー、競技委員、キャディなどの関係者が気づかなければ、過少申告であっても認められてしまう可能性がある。それを防ぐためにJGTOでは10年以上前から、スコアラーをアテスト会場に入れてスコアの照らし合わせを行うようにしており、過少申告による失格が減っている。

だが、ゴルフはプレーヤー自らが審判でもあるスポーツのため、その原則に則のっとっているJLPGAやPGAでは、照らし合わせは行っていない。そのため選手によってはスコアラーをアテスト会場内に呼んでもらい、任意で各ホールのスコアをスコアラーに読み上げてもらって過少申告のミスを回避している。しかし黙々と自ら確認する選手もおり、そうしたことが過少申告を生み出す大きな要因となっているのは確かだ。

ファンからすれば、過少申告は不注意そのものと思うが、ラウンド直後ということで頭に血が上っていたり、他のことに気を取られていたり、ルールに関しての勘違い、連戦で日々のこととして慣れ切ってしまっていることなども誘引していると思われる。

基本中の基本であるスコア提出なだけに、JGTOもJLPGA、PGAも「スコア誤記がないように気をつけましょう」と、小学生にいうような指導も出せない。いかなる理由があろうとも、過少申告による失格をファンはもう見たくないはず。プレーヤーとして、あるいはマーカーとして、しっかりと正しいスコアの提出に細心の注意を払ってほしい。

(本誌・中澤浩治)
※週刊パーゴルフ2020年12月1日号「芝目八目」より

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