投資ファンドがゴルフ場遊休地での“シイタケ栽培”に1000万円を出資!?

松山シーサイドCCで販売されている原木シイタケ
松山シーサイドCCで販売されている原木シイタケ 【拡大】
“密”を避けられるレジャーとして新たに始める若者が増えるなど、コロナ禍にあっては比較的好調が伝えられるゴルフ場業界。しかし、最盛期に比べて半減に近いといわれるゴルフ人口の減少に、どれだけ歯止めがかかるかは未知数だ。

コスト削減は限界に近いといわれるだけに、遊休地の利活用など新たな収益源の確保に活路を求めるゴルフ場が増えている。

ゴルフ場遊休地の利活用というとメガソーラーが真っ先に思い浮かぶが、ここにきて、恵まれた自然を生かした農産物の生産やキャンプサイトの運営などを模索するゴルフ場が出てきた。そして、そうした動きを地元が後押しするという構図が生まれつつある。

愛媛県の松山シーサイドカントリークラブを運営する西武観光㈱は、以前からコース内の遊休地を利用してシイタケ栽培に挑戦。この部門を分社化しての第二創業を目指しているが、この事業が地元の農林水産業を支援しようと今年3月に愛媛銀行が中心になって立ち上げた基金「えひめ一次産業応援ファンド」の第1号投資先に選ばれ、1000万円の出資を受けることが決定したのだ。

同コースでは以前からゴルフ場の空きスペースや閑散期のゴルフ場スタッフの活用に経営課題を抱えており、ゴルフ場敷地内の約2000平方メートルを有効活用するため、原木シイタケ栽培事業に進出したという。

「このコースは、もともと27ホールで計画されたのですが、1977年に18ホールで開場し、残り9ホールの予定地は山林のままで40年が経過しました。この広大な敷地をいかに有効活用するかが長年の課題だったのですが、数年前にシイタケ農家が激減しているというニュースを目にしたことから、この事業を思いついたのです」(西武観光専務取締役・藤井より子氏)

早速、専門家に山林の植生を見てもらったところシイタケ栽培に向かないことが判明。原木を仕入れるところから始めるなど最初は手探りの状態だったようだが、昨年春からは収穫を開始し、すでにショップで販売したりレストランの食材に生かしている。

将来的には、障がい者雇用による林業と福祉の「林福連携」やゴルフ場の閑散期を活用したアウトドアイベントの開催など、地域に根差した事業展開を目指す。アフターコロナの時代、ゴルフ場は大人がプレーをしに行くだけでなく、新鮮な野菜を使った料理やアウトドアフィールドとしての楽しみを求めて、家族連れで訪れる場所に変わっていくのかもしれない。

(本誌・金子信隆)
※週刊パーゴルフ2020年11月10・17日合併号「芝目八目」より

週刊パーゴルフ2020年11月10・17日合併号(10月27日発売)の芝目八目では、以下のようなラインアップでゴルフ界の気になる最新情報をお届け中です。
●アマチュアの活躍が際立った日本オープン 間近でプレーを見たプロたちが感じた彼らの強み
●時代は三角! テーラーメイドの個性派パターが女子で今季2勝してるって知ってた!?
●日本オープンで本間の未発表ドライバー発見! 谷原秀人、小田孔明が即決使用したワケ
●投資ファンドがゴルフ場遊休地での“シイタケ栽培”に1000万円を出資!?

スペシャル最新記事一覧

Pargolf Members

すでに会員の方はこちら

最新トピックス


アクセスランキング

ツアー・トーナメント

フォトギャラリー

トーナメントプロ公式サイト・ブログ