茨城の日本製鉄系列コース金乃台CCで内紛!古きよき「鉄」業界の交流の場も風前の灯火に!?

金乃台CCのクラブハウス
金乃台CCのクラブハウス 【拡大】
茨城県の金乃台カントリークラブは1964年10月に開場し、56年の歴史を有する会員制ゴルフ場だが、今、揺れに揺れている。原因はゴルフ場の譲渡話が、突如噴出したからだ。会員にとって寝耳に水とは、まさしくこのことだろう。

会員がこの話を知ったのは、2020年9月17日、都内会場で開催された会員総会だった。現在、同コースを経営しているのは、日本製鉄系の日鉄日新ビジネスサービス(株)だが、その経営者サイドから突如身売り話が発表されたのだ。譲渡交渉先は3社とのこと。あまりに突然の話に憤慨した理事および会員により会社提案が否決されるや否や、会社側も会社方針に反対する理事への報復とばかりに、理事就任を否決したのだ。これまでの信頼関係が一気に吹き飛んだ瞬間だった。

同コースは旧新日本製鉄系ゴルフ場として、会員は経営母体会社の関係企業や関係者、さらには下請け企業の関係者も多く在籍しており、いわゆる「鉄」を中心にした会員構成になっている。中には商売繁盛のために会社後継者を会員にさせ、ゴルフコンペなどへの顔出しで人的交流を深めている企業もある。ゴルフを通じ親睦を深めることが、企業の繁栄に不可欠な行事になっていたのだ。

経営会社によれば「まだ何も決まっていない」とのことだが、具体的な買受先について10月初旬時点で明確になっていないという意味合いであり、ゴルフ場譲渡の方針自体は今のところ不変のよう。この真意とするところは「本業回帰」であり、傍流ともいえないゴルフという異業種へ、人もお金も割くのは本末転倒という主旨なのだと思われる。

18年1月に商社の兼松が、麻生CC(茨城県)をアコーディア・ゴルフへ譲渡したのをはじめ、20年3月には宇部興産が宇部72CC(山口県)を市川興業へ譲渡、そして今回の金乃台CC。このような事例は今後も続くことが予想される。バックに大企業がついているゴルフ場であっても経営という側面で考えると、その基盤は安心できない、そんな状況に今なっている。

(日本ゴルフジャーナリスト協会会員・大野良夫)
※週刊パーゴルフ2020年10月27日号「芝目八目」より

週刊パーゴルフ2020年10月27日号(10月13日発売)の芝目八目では、以下のようなラインアップでゴルフ界の気になる最新情報をお届け中です。
●女子オープンを4日間戦いローアマも獲得した岩井姉妹 日本オープンに出場する弟と3人が目指す未来とは?
●実は売れてるボールNo.1〈D1〉がリニューアル!お財布に優しいのに飛ぶボールはどう進化した?
●無残に枯れた姿から10日で緑になった オーガスタの回復ぶりに全米が驚いた!
●昨年は上位を独占した海外勢の姿がない!男子の試合が少なすぎて寂しい日本オープンに
●アッタスの最新作は12で〈ダァーッス〉!個性的なモデル名はどう決まる?捨て難かったボツ案は?
●茨城の日本製鉄系列コース金乃台CCで内紛!古きよき「鉄」業界の交流の場も風前の灯火に!?
●シミュレーターつきサービスアパートメントが登場 GoToでゴルファーが東京滞在を楽しむならけっこうお得かも

スペシャル最新記事一覧

Pargolf Members

すでに会員の方はこちら

最新トピックス


アクセスランキング

ツアー・トーナメント

フォトギャラリー

トーナメントプロ公式サイト・ブログ