GOLF Net TV連動「深堀圭一郎 KeyTALK」 第12回 丸山茂樹②

「良き理解者だった父のアドバイスを受けて成長…大学時代にプロ入りを決意!」

深堀圭一郎が、ゴルファー仲間をゲストに招き、
ツアーでの出来事から普段聞けないような話までぶっちゃけトークを展開する「深堀圭一郎 KeyTALK」。
プロゴルファーの素顔に迫るこの番組は、GOLF Net TVで配信しています!
配信開始1周年記念の特別ゲストとして、丸山茂樹が来てくれました。
40年来の親友とのトーク、今回は父親との関係性と高校、大学時代の話です。


「LOVE父」で、人生論から普段の会話まで、父の方しか向いていなかった気がする (丸山)

深堀 マルは、お父さんとの関係性が凄く強かったよね。

丸山 「LOVE父」でした(笑)。

深堀 その日起きたことについて、お父さんと必ず会話していたイメージがある。

丸山 自分の相談事は、100%お父さん。基本的に人生論から普段の会話まで、父の方しか向いていなかった気がする。

深堀 試合も、お父さんと話すことで自分をコントロールできた?

丸山 そうだと思う。嫌なことやうれしいことなど、全部共有して「同じような気持ち」でいてくれたから。世界中どこにいても、ゴルフが終わったら必ず電話していた。まあファザコンです(笑)。プロになってからは、技術論で父とぶつかったこともあったけどね。

深堀 例えば、子供がゴルフをしている場合、両親は「どういう教え方」をするのが良いと思う?

丸山 僕が一番厳しく言われたのはエチケットとマナーだった。例えば「ボールマークをしっかり直す」「自分が立つ位置」「音を立てたらいけない」など…。自分の息子には「僕の理想論は押し付けない」ようにしている。「練習をしっかり根詰めてやらないと上手くならないよ」みたいなゴルフ道は厳しく言ったけどね。僕らの時代と違って、今は勉強も必要だからゴルフの時間が短くなる。つまり「時間を有意義に過ごす」ために全集中しないといけないから。


高校時代は通学時間が片道1時間40分。練習時間がかなり減りました…… (丸山)

深堀 話は変わるけど、学校での丸山茂樹はどうだったの?

丸山 ポンコツです(笑)。中学校2年生までは、圭ちゃんが行こうとしていた、明大中野高校にちょっと憧れていた。でも、勉強しないとダメだなと…。それから、あの頃は佐藤英明君という強い選手がいて「この人を倒さないと上にいけない」と思っていたんだよね。最終的に、佐藤君も通っていた日体大荏原高校に決めたのは、彼と同じ学校に入って「倒したい」と思ったのも理由のひとつ。

深堀 僕もゴルフなら「荏原もいいかな」と思って学校に一度行ったんだよね。でも雰囲気が違うなと…。当時はヤンチャだったよね。

丸山 凄かった(笑)。僕は荏原の生活とゴルフを完全に分けていたんだよね。家から学校まで、片道1時間40分ぐらいかかったので「先生からも部活より家に帰って練習しなさい」と言われていたから。それでも帰宅すると5時過ぎで、6時ぐらいから球を打つ感じだったので、小・中学校の時より練習時間が少なくて上手くこなすのが大変だった。夜遅くまで練習して晩御飯を食べたから「ぽっちゃり王子」にもなった(笑)


僕らの学生時代は、確かに直進性よりもボールをコントロールするイメージが強かった (深堀)

深堀 大学で日大を選んだのは、川岸良兼さんなどの強い選手がいたから?

丸山 当時は川岸さんしか見えていなかったかも。「先輩を倒す…側にいて槍を打つ」みたいな(笑)。川岸先輩の送り迎えなどもしていたし、強い人の側で丁稚奉公ではないけど「見て学んだ」よね。先輩に大学1年生の時に「1回でも勝つ」と意気込んでいたけど結局ダメで…最後の『朝日杯全日本学生』で勝利できたのはキーポイントになった。

深堀 当時の日大は、上下関係が厳しいうえに、生活環境などが問題になったことがあったよね。でも、マルの提案で大幅に改善された。

丸山 入学当初は、本物の体育会の厳しさを味わった。何が正しかったかは分からないけど、同級生達が苦しむ姿を見るのが辛かったんだ。僕は恵まれていて最初からレギュラーになれて、先輩側にいた部分が強かったから…。色々な面で同級生達と差が出て、目前で見ているのが心苦しかった。人間の生理的な現象に対しての厳しさなどもあったから。今なら大問題になる話だと思う。だからこそ「違うのでは」と思って、まず父に相談したら「伝統なんて関係ないだろ」と…。そこからは自分の意見をしっかり言い続けてきたよね。結果的に、先輩達も理解してくれたのが有り難かった。

深堀 大学1年生の時は、厳しい環境の中で『朝日杯全日本学生』に優勝したけど「プロとしてやれそう」と感じ始めたのは何時頃?

丸山 大学3~4年生の頃。それ以降は、ほとんどの試合で優勝していたと思う。おそらく17回ぐらい勝っている…。少ない試合数で勝率も8割以上あったはず。ただし、この頃に道具がパーシモンからメタルウッドに変わって、少し違和感もあった。操る系から急激な直進性に変化したから。

深堀 フェース面で「すべての動きが決まっちゃう」みたいな。

丸山 その変化に付いていけるかなと…。結局、プロテストも最初はパーシモンでプレーした時があった。球を曲げるイメージが強くて、違和感から抜け出せなくて…。その後はメタルに変えたけど。

深堀 僕らの学生時代は、確かに直進性よりもボールをコントロールするイメージが強かったよね。
次回も引き続きマルに、アプローチやバンカーショットの秘訣、さらにプロテストの時の裏話などについて、聞いていきます。



~ 次回に続く ~


■プロフィール
・深堀圭一郎/ふかぼり・けいいちろう
1968年10月9日生まれ、東京都出身。1992年にプロへ転向。ツアー通算8勝。ラテール・エンタプライズ所属。

・丸山茂樹/まるやま・しげき
1969年9月12日生まれ、千葉県出身。世界屈指のアプローチを技術を武器に、PGAツアーで3勝を挙げている日本ゴルフ界のレジェンド。現在は『丸山茂樹ジュニアファンデーション』の代表理事として、ジュニア育成にも尽力。ゴルフ日本代表のヘッドコーチを務め、2021年の『東京五輪』でもチームを率いる。日本ツアー通算10勝、セガサミーホールディングス所属。

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