GOLF Net TV連動「深堀圭一郎 KeyTALK」 第12回 丸山茂樹①

「幼少期は見よう見まねでスイングを学ぶ…当時からショートゲームの練習にも没頭!」

深堀圭一郎が、ゴルファー仲間をゲストに招き、
ツアーでの出来事から普段聞けないような話までぶっちゃけトークを展開する「深堀圭一郎 KeyTALK」。
プロゴルファーの素顔に迫るこの番組は、GOLF Net TVで配信しています!
配信開始1周年記念の特別ゲストとして、丸山茂樹が来てくれました。
40年来の親友とのトーク、まずはジュニア時代の話からです。


父親は僕を囲碁の棋士にしたかったみたい (丸山)

深堀 まずは、ゴルフを始めたきっかけを聞きたいんだけど。

丸山 実は父親が囲碁や将棋が好きで、最初は碁の棋士にしたかったらしいんだよね。でも、机に座らせたら落ち着きがないし集中力もない(笑)。それで、もう一つ父が好きだったゴルフへ…試しにプラスチック製クラブを渡したら執着心があったらしくて、夢中でピンポン玉をポコポコ打っていたみたい(笑)。幼稚園に入った頃には、小さなクラブも作ってくれて、練習場にも連れて行ってくれた。

深堀 ゴルフへの気持ちは最初から強かったんだね。

丸山 たぶんね。練習も「止めろ」と言われるまで続けて…死ぬほど打ちまくっていたかな(笑)。

最初は上手い人のモノマネ。練習場の常連のおじさんのモノマネは全部できた (丸山)

深堀 当時は、今みたいに「気軽に動画を撮影してスイングチェック」という時代ではなかったけど、観察能力みたいな点はどうだった。

丸山 最初は上手い人のモノマネ。練習場の常連の上手いおじさんのモノマネは全部できた。この時にスイングの善し悪しを感じ取ったというか…。それから、ゴルフ番組を父と一緒に見て「プロは違うなあ」みたいなのは、幼稚園ぐらいの頃から感じていたかも。

深堀 当時から「良いものを見ながら頭でイメージして身体を動かす感覚」があったんだね。

丸山 あの頃は、特別なレッスンなんてなかったしね。子供の頃は、見よう見まねで自ら築き上げてきた面が強かったと思う。青木功さんやジャンボ尾崎さんをテレビで見て…。さらに小学校に入った時には『ビッグイベントゴルフ』(日本テレビ)という番組が放映されて海外選手に憧れたり…。

深堀 目で見て覚えることが多かった感じ?

丸山 ほとんどが、そうだよね。「自分の目で見たものが形になっていった」というのは間違いない。

深堀 スイングは、五感というか「目で見て」「音で聞いて」感じ取ることも大切だよね。そういうことを自然に勉強してきたんだね。

丸山 情報がなかったからね。

回数を重ねて自信をつけていた時代から、今は無駄を省く時代に変わってきたね (深堀)

丸山 圭ちゃんもそうだと思うけど、我々は忍者と一緒で嗅覚が大事。ゴルフも同じで、スイングの形なども鏡や指導された言葉から「想像する」しかなかった。スイングからイメージを出すのではなく「ボール軌道をどう描けるか」スイング中に実践する必要があったよね。僕らの時代は、そんな「忍術を何個覚えたか」が結果に結び付いた。それから身に付けたものを「どう再現していくか」も大事だったと思う。練習量が自信に繋がりマインドの強さにもなったから。

深堀 回数を重ねて自信をつけていた時代から、今は無駄を省く時代に変わってきた…ウェイトトレーニングなど、補える部分が増えてきたのかも知れないね。

丸山 今の選手はスイングが似ているもんね。我々の時代は個性しかない。200ヤード先から打っている姿を見て「誰か」すぐに分かった。最近の選手はアップにしてくれないと判断できない。これは情報化社会になって、完成度が高くなったからだと思う。だから、少しの技量の差で優勝が決まる。

深堀 技量という部分では、ショートゲームはどんな風に練習していたの?

丸山 サンドウェッジの魅力は、小学校の時から感じていて…。僕が子供の頃はゴルフブームで週末の練習場は凄く込んでいたから、打席が空くまでバンカーやアプローチの練習エリアにいたんだよね。バンカーは普通に2~3時間。それから、父がラウンドする時にアプローチ練習場があるゴルフ場だけ一緒に行っていた。サウンドウェッジ、パター、ボールを5個ぐらい持ってね。そして、父達がハーフを回ってくる間はアプローチ練習、さらに食事して残りのハーフをプレーしている時もアプローチ&パターという感じで、1日4~5時間やっていた。だから、様々な角度の視点で打つのは、子供うちに仕上がっていたと思う。

深堀 当時のサンドウェッジは、何度だったの?

丸山 56度ぐらいだったと思う。最初はレディースのクラブ。そこから男性用に変わって、サンドウェッジに拘り始めた。父はベン・ホーガンのサンドウェッジを使っていたけど、自分は違うのを選んだり…。○○ゴルフオリジナルみたいな。そんなことを繰り返していく中で、サンドウェッジの好みが仕上がっていった感じ。

深堀 道具選びの視点も、積み重ねから養われたんだね。
次号も引き続きマルに、お父さんとの関係性や高校・大学進学の裏話などについて聞いていきます。


~ 次回に続く ~


■プロフィール
・深堀圭一郎/ふかぼり・けいいちろう
1968年10月9日生まれ、東京都出身。1992年にプロへ転向。ツアー通算8勝。ラテール・エンタプライズ所属。

・丸山茂樹/まるやま・しげき
1969年9月12日生まれ、千葉県出身。世界屈指のアプローチを技術を武器に、PGAツアーで3勝を挙げている日本ゴルフ界のレジェンド。現在は『丸山茂樹ジュニアファンデーション』の代表理事として、ジュニア育成にも尽力。ゴルフ日本代表のヘッドコーチを務め、2021年の『東京五輪』でもチームを率いる。日本ツアー通算10勝、セガサミーホールディングス所属。

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