日本ツアーの先陣を切ってシニアが客入れ開催 ベテランプロでも無観客では力が出ない!?

感染対策は“ミッツポリス”におまかせ!?(写真・清流舎)
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日本のシニアツアーが、観客を入れての開催の口火を切った。

7月30~31日に朝霧カントリークラブ(静岡県)を舞台に行われた「ISPS HANDA コロナに喝!!シニアトーナメント」。次から次へと試合が中止になる中、急きょ開催が決まり、発表から約1カ月半で本番を迎えた。

コロナ禍により、女子ツアーが6月に無観客でアースモンダミンカップ1試合を行ったが、男子レギュラーのツアー競技はいまだ国内で1試合も行われていない。初日323人、最終日・539 人と少ないながらも観客を入れての開幕となったシニアとは対照的だ。

出場人数がスーパーシニアを入れても112人で、2日間36ホールとレギュラーツアーに比べて規模が小さいシニアツアーは、小回りが利くのはまちがいない。それでも、感染拡大防止のためにできる限りの対策を施し、状況的に感染者が出ることも覚悟の上での開催は極めて前向きなものだ。

選手と日本プロゴルフ協会(PGA)スタッフ計126人にPCR検査を実施し。陽性者がいないことを確認。ギャラリーにもマスクとフェイスシールド、グローブを配布した。ゴルフ場という3密とは縁遠い場所ながら、1カ所に人が集まるのを防ぐ方法として“ミッツポリス”というスタッフを配置。アナログな工夫も見られた。

スタートアナウンスの合間には、感染拡大防止の注意喚起も促す。メディアも選手と話すときにはマスクとフェイスシールドを着用するという状況ではあるが、試合は無事、柳沢伸祐の優勝で幕を下ろした。

ツアー競技の中止が続き“職場”を失っていたプロたちは、気合十分。

「面白いもので、練習だと見えないことが見えてくるんです。急にゴルフ場が3分の1くらいに狭くなったり……。お客さんがいてくださるとことで、プロの(それまで)持っていない力が出てきますから」と、深堀圭一郎がいう。

レギュラーとシニア両方で戦う谷口徹も「試合がないと、ほんとの意味では練習しませんからね。何となくやってても、何となくはしょせん何となく。やってないのと同じです」と話し、大会開催が決まってから練習に熱が入ったことを明かしている。

このあとも、シニアツアーは8月に「プロゴルファー誕生100周年記念ISPS HANDA コロナに喝!!シニアトーナメント(21~23日、群馬・赤城ゴルフ倶楽部)と「マルハンカップ太平洋クラブシニア」(29~30日、静岡・太平洋クラブ御殿場コース)の開催が正式に発表されている。

人数は少なくとも、プロアスリートにとって大切な観客とはじめの一歩を踏み出したことが、他のツアーにもいい影響を与えることを祈るばかりだ。

(ゴルフジャーナリスト・小川淳子)
優勝した柳沢(写真提供・(公社)日本プロゴルフ協会)
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