GOLF Net TV連動「深堀圭一郎 KeyTALK」 第10回 谷原秀人②

「飯を食っていけないと感じたプロの世界…ジャンボとの争いを制した優勝が転機に!」

深堀圭一郎が、ゴルファー仲間をゲストに招き、
ツアーでの出来事から普段聞けないような話までぶっちゃけトークを展開する「深堀圭一郎 KeyTALK」。
プロゴルファーの素顔に迫るこの番組は、GOLF Net TVで配信しています!
第10回のゲスト・谷原秀人の2回目のトークです。


賞金ランク、ギリギリで落ちたから、QTの中では自分が一番、そう切り替えた (谷原)

深堀 秀人はプロに行くことを、いつ決めたの? 実家を継いで寿司職人になる気は全くなかった?

谷原 少しだけありました。アマチュア時代に数試合プロの競技に出場したのですが、予選をギリギリ通過し結果は最下位で賞金30万円…この世界では「飯は食っていけない」と感じたんです。でも、他の仕事もできないので1~2年だけ「頑張ってみよう」と思いました。それからは、今までやったことがないぐらい練習しましたね。

深堀 初優勝は2003年だったよね。プロの道で生きていける確信は優勝するまではなかった感じ?

谷原 はい、1年目は賞金ランキング78位ですから…。その後、QTを1位で通って、2003年に優勝できたんです。もしも、2003年がダメだったら辞めていたかも知れません。

深堀 1年試合に出て結果を残せず、その気持ちを引きずったままQTに行くとダメで終わるパターンが多いんだよね。でも、それを1位でクリアできたのは凄い。

谷原 考え方を変えました。あの時は、4日間でトップ10に入ればシードだったのですが、3日間になってしまったんですね(笑)。すると賞金が75%になるじゃないですか。つまり、トップ5に入るしかない状況になったわけです。その時に、賞金ランキングのギリギリで落ちてQTへ行っているわけだから「その中では自分が一番だ」と考えるようにしたんです。

深堀 切り替えが上手くできたんだね。

初優勝は、ジャンボさんと直道さんとの闘い。ドキドキが止まらなかった (谷原)

深堀 そんな状況を乗り越えて、2003年に『マンダムルシードよみうりオープン』で初優勝だから。

谷原 あの時は、ドキドキが止まらなかったですね。最終日にジャンボさん、直道さんとの争いでしたから…最終ホールが一番嫌でした。17番でバーディパットを入れた後に、同級生のキャディから、ティショットは「4番アイアンしか渡さん!」と言われて(笑)。実は逆に気持ち悪かったんです。それまでドライバーで打っていて、使っていなかったため「これフェアウェイ行くの」みたいな…。結局4番アイアンで打ったんですが、メッチャ当たりが薄かった(笑)。

深堀 この優勝が初の『全英オープン』出場のきっかけだよね。

谷原 そうですね。実際に行ってみて、まず風の強さにビックリしました。周りの選手達を見て「凄い所に来ちゃった」とも思いましたね。でも、出場できている自分がうれしかったです。

秀人は、あまり壁がなく、色々な人に抵抗なく「聞きに行ける」感じがある (深堀)

深堀 2勝目は、同年12月の『アジア・ジャパン沖縄オープンゴルフトーナメント』だよね。

谷原 この試合もジャンボさんが最終日に最終組だったんです。僕はひとつ前の組でプレーしていました。しかも、僕は初日の練習場から絶不調だったんです。何やってもシャンクが止まらなくて。するとキャディが「右向き過ぎじゃない」と言うので「左に向くわ」と…。相当なオープンスタンスになったんですが「どうせ予選落ちだからコレで調整する」と言ってプレーしたら優勝で(笑)。

深堀 そのキャディさんは4番アイアンを渡した人?

谷原 そうです、同じ人物です。

深堀 その人を使った方がいいんじゃないの(笑)。プレーしていく中で良くなった感じ?

谷原 はい、でも最終日に「当たりが悪いかも」と言ったら、今度はキャディが「左向き過ぎ」だと(笑)。でも「変えるのは面倒だからコレで行く」と言ってプレーしました。物凄い風の中で「耐える勝負」でしたけど、耐えるのは大好きなので…。風が吹いていなければ優勝は難しかったと思います。

深堀 沖縄の風の強さは別格だもんね。最終的に2003年は賞金ランキング16位だったよね。ちなみに、秀人の憧れの伊澤利光選手は1位。プロになってからも、彼のボールは観察していたの?

谷原 練習場では、みんなを見ていました。

深堀 秀人のイメージは、あんまり壁がなくて、色々な人に抵抗なく「聞きに行ける」感じがある。

谷原 実は自分を知ってもらうために、無理してやっていたんです。ジャンボさんの所には、ドキドキしながら行っていましたね(笑)。日本の狭い練習場で入れてもらうために、やっていた感じです。

深堀 狭い打席の場合でも、顔見知りだと入れてもらえるからね。
次回も引き続き、秀人に海外ツアーへ参戦した時のことなどについて聞いていきます。


~ 次回に続く ~


■プロフィール
・深堀圭一郎/ふかぼり・けいいちろう
1968年10月9日生まれ、東京都出身。1992年にプロへ転向。ツアー通算8勝。ラテール・エンタプライズ所属。

・谷原秀人/たにはら・ひでと
1978年11月16日生まれ、広島県出身。国内ツアー14勝。全英オープン5位(2006年)、マスターズに2度出場した経験などを持つ。2018年からは欧州ツアーで活躍。2020年は国内ツアーへの復帰を宣言。国際スポーツ振興協会所属

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