乗用カートの感染防止法をゴルフ場が公開した理由

写真提供・庄原カントリークラブ
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新型コロナウイルスの影響がゴルフ場の経営にも大きく影を落としているが、そんな中、感染拡大防止の知恵を一人占めするのではなく、ゴルフ場間で共有しようという動きが出てきた。

広島県の庄原カントリークラブでは、新型コロナウイルスの感染防止対策として乗用カートの座席に透明スクリーンを設置し、感染リスクの低減を図っているが、試行錯誤したその作り方を支配人会を通じて同業者に周知させたり、メディアを通じた広報活動にも取り組んでいる。

同コースでは、消毒液の配備や施設の消毒、組数制限やスタート間隔を空けるなど、いろいろな感染防止策を講じているのはもちろん、乗用カートの座席を透明スクリーンで遮ることで、感染リスクに不安を抱くゴルファーに配慮している。乗用カート自体、密閉空間ではないが、仲間同士でも花粉症のくしゃみ等で飛沫が飛ぶことに不安を抱くゴルファーもおり、密接を避けるため、1組につきカートを2台出してほしいという要望も出ていたという。

しかし、同コースでは電磁誘導カートを使用しており、人感センサーはついていないため、前のカートでクラブの出し入れをしているゴルファーに後ろのカートが追突してしまうリスクがある。そこで、前後の座席を仕切るスクリーンを設置することを考えたのだという。

ここでは詳細は省くが、手引書にはかなり細かい仕様まで指定してあり、これなら初めてでも効率的に作業ができそうだ。特に「透明スクリーンはPVCビニール等、テーブルクロス用が良好。農作業用は傷、汚れに弱くNG」という記述などは、実際に作ってみた者にしか分からない、痒いところに手が届く記述だ。

同コースの支配人、長島博之氏は、今回の取り組みの狙いをこう語る。

「私が広島東部地区や中国5県、西日本それぞれの支配人会役員を務めていることもあり、少しでも安全対策になることは情報発信していこうと考えました。当クラブで試行錯誤してできた結果を共有すれば、他クラブの皆さんが同じ試行錯誤をせずに済みますから」

普段は商売敵という側面もあるのだろうが、現下の最大の敵はコロナ。客を奪い合うのではなく、みんなで工夫してゴルフの安全性を高め、みんなで生き残ろう。そんなメッセージにも感じられた。

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