韓国の女子プロ選手権が開催決定し、イ・ボミも出場予定。日本や世界のツアー再開に向けて指針になるか?

母国のメジャーで今季の開幕を迎えるイ・ボミ(写真・Getty Images)
母国のメジャーで今季の開幕を迎えるイ・ボミ(写真・Getty Images) 【拡大】
韓国女子ツアーのメジャー大会、KLPGAチャンピオンシップ(以下、韓国女子プロ)が5月14日から4日間にかけて、京畿道・楊州のレイクウッドCCで行われる。

そもそも、韓国内では4月9日から女子ツアーのシーズン開幕を迎える予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大で中止となり、以降も大会を開催できずにいた。韓国女子プロも4月26日から開催予定だったが、一旦中止を発表。しかし、国内の新型コロナの1日の感染者数が一桁台に下がったことや政府がプロスポーツ再開の可能性について言及しことで、ツアー開幕への動きに拍車がかかった。韓国ではプロ野球も5月5日に無観客で開幕を決定し、プロサッカーのKリーグも5月開幕を予定している。

世界のゴルフツアーの中では、韓国女子ツアーが先陣を切って開催を決めたわけだが、大会の副題は「コロナ克服、韓国ファイト!」。世界のゴルフファンへの励ましの意味も込められている。賞金総額は23億ウォン(約2億3000万円)と高額だが、優勝賞金は1億6000万ウォン(約1600万円)に抑えられている。総合ニュースサイト「news1」によれば「昨年の同大会は賞金総額10億ウォン(約1億円)、優勝賞金2億ウォン(約2000万円)。賞金総額は2倍以上になったが、優勝賞金は減額した。これは最大限、多くの選手たちに賞金を与えるためのKLPGAの配慮だ。これまで大会がなく、今後の生活を心配する選手たちに配慮した結果だ」と伝えている。

多くの選手に賞金を与えるため、従来よりも出場枠を144人と大幅に増やし、方式は「MDF(セカンドカット)」を採用。102人が決勝ラウンドへ進み、その中の上位70人が最終ラウンドへ進出するが、出場したすべての選手が賞金をもらえる。試合がなく稼げない選手たちへの支援の意味も込められており、今後、日本などのツアー再開へ参考になるかもしれない。

日本ツアーを主戦場にする選手で出場資格があるのは、永久シードの申ジエ、イ・ボミ、アン・ソンジュ、全美貞、李知姫。この中で李知姫以外は韓国に滞在中だが、4月23日時点で出場の意思を表明しているのはイ・ボミのみ。申ジエは出場を辞退しており、そのほかの選手は検討中だ。

また、米ツアーで戦うキム・セヨン(世界ランキング6位)、イ・ジョンウン(同10位)は参戦を表明。パク・ソンヒョン(同3位)やキム・ヒョージュ(同13位)も出場を考えている。

一方で、コ・ジンヨン(同1位)、パク・インビ(同11位)のようにエントリーを辞退した選手もいる。両選手とも、自分が出場することで下位の選手が出られなくなることを避け、苦しい状況の選手に出場機会が巡ってくることを願っての決断だと語っている。

大会スタッフの人数や無観客で行われるのかなどの詳細はまだ決まっていない。いずれにしても運営に万全を期して無事に大会を終えることができれば、世界のゴルフツアーにおける一つの指針にはなりそうだ。

(本誌・金 明昱)
※週刊パーゴルフ2020年5月12・19日合併号「芝目八目」より

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