タイガーとキャディのラカバがファンに訴えられる。試合中の写真撮影がOKの米ツアーならではのトラブル!?

強固な信頼関係を築いたコンビなら、訴訟も乗り越えられる!?(写真・Getty Images)
強固な信頼関係を築いたコンビなら、訴訟も乗り越えられる!?(写真・Getty Images) 【拡大】
タイガー・ウッズとキャディのジョー・ラカバがファンから訴訟を起こされた。延期になったとはいえ、本来はマスターズウイークでタイガーが注目を集めている最中の出来事で、より注目を集めてしまったのだが、それも訴訟の狙いだったのかもしれない。

訴えたのは18年3月のバルスパー選手権(フロリダ州)で観戦をしていたブライアン・ボルソーさん。大会3日目、13番グリーンから次のグリーンへと向かうタイガーとセルフィー(自撮り)を撮ろうとしたところ、ラカバが「もっと下がれ!」と叫び、ボルソーさんを左腕で突き飛ばした。ボルソーさんは重心を失い人垣に倒れ込んだという。フロリダ州ピネラス郡で起こした訴状によると「その結果、ケガを負ってしまった。2年後の今になって提訴したのは、このケガが半永久的なもので現在も続いていることを立証するため」と、弁護人。

ちなみにケガの状況などは明らかにされておらずラカバの雇用主としてタイガーも同時に訴えられ、原告側は当日の映像を持つ人がいないか、広く情報を集めている。

米PGAツアーでシャッター音なしの条件付きで試合中の撮影が解禁されたのは17年8月。当初は選手にも戸惑いがあったものの、今ではうっかりシャッター音が鳴ってしまうトラブルもほとんどなく、スマホを掲げるファンの姿もすっかり定着した感がある。むしろ撮影が禁止されていた頃のほうがトラブルも多く、タイガーの元キャディのスティーブ・ウイリアムスがファンからカメラを奪い取り池に投げ込む事件などもあった。

今回のボルソーさんがセルフィーをどうように撮ろうとしたのかまだ分からないが、セルフィーを撮ろうとしただけならばルール上は許される行為だ。とは言えトラブルがないわけではない。今年2月のジェネシス招待で、こちらもセルフィーを撮ろうとしたファンの女性がホールアウトしてきた松山英樹の腕を強く引っ張り、不意を突かれた松山は肩の痛みを訴える事件が起こった。幸い大事には至らなかったが、ヒヤリとする瞬間だった。

訴訟に発展するのは米社会ならではとも言えるが、今後裁判の中で当時の状況などが明らかにされていくだろうから、ファンとの不要なトラブルを避けるためにも重要な判決になりそうだ。

(在米ゴルフジャーナリスト・武川玲子)
※週刊パーゴルフ2020年5月5日号「芝目八目」より

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●タイガーとキャディのラカバがファンに訴えられる。試合中の写真撮影がOKの米ツアーならではのトラブル!?
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