試合中止で収入の絶たれた選手、キャディに経済援助。米PGAツアーはコロナとの戦いに長期戦を覚悟か

選手、キャディへの経済援助を打ち出したモナハン会長(写真・Getty Images)
選手、キャディへの経済援助を打ち出したモナハン会長(写真・Getty Images) 【拡大】
コロナウイルス感染拡大で中断が続く米PGAツアーのジェイ・モナハン会長が「経済的に援助が必要な選手とキャディを支援する」と、ビデオメッセージを送った。

3月12日のプレーヤーズ選手権初日が最後のプレー。以降大会の中止が続き、最短でもツアーが再開するのは現時点で5月21日開幕のチャールズシュワブチャレンジ・コロニアルとなっている。高額賞金のPGAツアーながら、恵まれているのは上位の選手たちだけだ。

「トーナメントに出場するというのは収入を得るということ。大会がなければ苦しい状況になる選手もいるし、特にキャディは厳しいと理解している」と、モナハン会長。

MLBやNBAなど他のプロスポーツリーグのようにチームと選手が年間契約を交わすのと違い、ツアー選手はあくまでも独立した個人事業主。またPGAツアーが非営利団体であることから、税務上、未確定の賞金を支払うことは禁じられている。

そこでPGAツアーはいくつかのプログラムを作成し、現在のフェデックスカップランキングに応じて合法的に支払いをするという。最高額10万ドル(約1100万円)まで今シーズンの終わりに受け取るボーナスから支払いを受けることができる。あるいは月曜日に開催されるプロアマ戦に出場することで得られる予定の賞金(3万ドル=約330万円)、もしくはツアーの年金制度から自身が将来受け取る金額から一部を引き出すことなどが選択肢として提示された。

またキャディには、バルスパー選手権が主催する「バルスパー・キャディハットプログラム」を通じて25万ドル(約2800万円)の分配が可能になり、また、ツアーのキャディ基金に仮払いを申し込むことができるプログラムを作成した。

「世界中で仕事をなくした人、病気と戦っている人、愛する人を荼毘に付した人がたくさんいる。我々もメンバーを大事にしたい」とモナハン会長は語り、最後に「まだツアースケジュールの変更はあるかもしれないが、来週にはまた詳細を知らせる」と結んだ。やはり、ツアー再開はまだ遠いのかもしれない。

(在米ゴルフジャーナリスト・武川玲子)
※週刊パーゴルフ2020年4月21日号「芝目八目」より

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