世界リードする米ツアーですらコロナに負けた!? わずか1日で開催→無観客→中止のドタバタ

松山のコースレコードは水泡に(写真・Getty Images)
松山のコースレコードは水泡に(写真・Getty Images) 【拡大】
わずか1日も経たない間にスケジュール通りに開催→無観客試合→大会中止と急変した米PGAツアー。劇的に拡大したコロナウイルス感染の影響とはいえ、目まぐるしい対応だった。

第5のメジャーと呼ばれる米PGAツアーのフラッグシップ大会、プレーヤーズ選手権の初日の会場は重苦しい空気が流れた。米国内でも多くのスポーツやイベントの中止が発表される中、前日まで「今後も予定通りに開催する」としていたPGAツアー。開幕前にはコースでロックコンサートも開かれるなど、世界の対応に比べて「無頓着」ぶりに不安の声も挙がっていた。

それが初日の正午に「プレーヤーズ選手権の2日目から4月2日開幕のバレロテキサス・オープンまでの間、無観客とする」と方針を変更。前夜に米プロバスケットボールのNBAが、選手に感染者が出たことからシーズンの中断を発表。大きな影響を及ぼした。

緊急記者会見を開いたジェイ・モナハンコミッショナーは「今朝、トランプ米大統領と直接話した。「非常に厳しい判断だが、今は選手、ファンの安全を守ることが一番」としながら、無観客でも試合は続行するとした。しかし、わずかその10時間後に大会の中止が決定。松山英樹がコースレコードで首位に立った初日は水泡に帰した。

バルスパー選手権からWGC‐デルテクノロジーマッチプレー、バレロテキサス・オープンまでの中止も併せて決まった、こうなると4月9日に開幕する男子メジャー初戦、マスターズ・トーナメントへの不安も募る。中止か、もしくは無観客となることが懸念する声がもっぱらだ。3月12日時点では動きはないが、週明けには何らかの発表があると予想される。

一方の米LPGAツアーも開催強行から一変。12日にボルビックファウンダーズ・カップ(19日開幕)、起亜クラシック(26日開幕)、4月2日開幕予定だった今季女子メジャー初戦のANAインスピレーションの3大会の延期を発表した。会場があり感染が拡大するカリフォルニア州では250人以上が集まるイベントの自粛が勧告されたことで中止をせざる得ない状況となった。マイク・ワン会長は「とくにメジャーのANAインスピレーションの開催に全力を尽くす」と声明を出した。

果たして次はいつ、選手たちのプレーが見られるのか、平和な日々が戻ることをひたすら願う。

※現地時間3月13日、オーガスタナショナルGCチェアマンのフレッド・リドリー氏が、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、今年のマスターズの開催延期を発表した。

(在米ゴルフジャーナリスト・武川玲子)
※週刊パーゴルフ2020年3月31日号「芝目八目」より

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●世界リードする米ツアーですらコロナに負けた!? わずか1日で開催→無観客→中止のドタバタ
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