GOLF Net TV連動「深堀圭一郎 KeyTALK」 第6回 石川遼②

今は、ドライバーだけに頼らず、アイアン・アプローチ・パットで稼ぎ1打でも少なく上がる!

深堀圭一郎が、ゴルファー仲間をゲストに招き、
ツアーでの出来事から普段聞けないような話までぶっちゃけトークを展開する「深堀圭一郎 KeyTALK」。
プロゴルファーの素顔に迫るこの番組は、GOLF Net TVで配信しています!
第6回のゲスト、石川遼との2回目トーク。ドライバーへの考え方の変化について語ってくれました。


今までは「技術=9、心=0.5、身体=0.5」くらいに考えていました…… (石川)

深堀 2019年の『日本プロ』で優勝する前ぐらいから、部屋にも器材を設置して「トレーニングを続けている」と聞いたんだけど。

石川 はい、今も続けています。実は2019年の『中日クラウンズ』で、ジャンボ尾崎さんと金谷拓実君と初日、2日目が一緒だったんですね。ところが、初日の8番で腰が肉離れを起こしてボロボロに…。ティショットで右からドローを打とうとして良い球が出たんですが、腰がバツン! となり動けなくなって情けな過ぎる…と。痛みは1ヵ月くらいで消えたんですが、そこからは週2~3回のペースでトレーニングを行い、どうにか『ツアー選手権』に間に合ったんです。『日本プロ』の時は、身体の状態も良くなって、そこからは腰の痛みはありませんでした。

深堀 PGAツアーに参戦している時は、身体は気をつけていた?

石川 ケアをしてもらうだけで、トレーニングにはフォーカスしていませんでした。痛くなって治してもらう…この繰り返しで、自分で身体を鍛えるなどの危機感がなかったですね。結果的に、腰をかばったスイングになっていたんです。昔の自分のスイングをユーチューブで見たら「こんなに変わっちゃったの」みたいな…正直ショックでしたね。良かった時はインパクト時に、内転筋が上手く使えて締まっていたんです。フィニッシュの時も両足がピタリとくっついて…。今も完全には改善できていませんが、悪い時はインパクトで両足が離れフィニッシュでも足が開いています。そこで、2019年の5月から、内転筋のトレーニングを取り入れました。今は改めて「心技体が大切」だと感じていますね。それまでは「技術=9、心=0.5、身体=0.5」くらいに考えていましたから。

深堀 バランスが重要だよね。

以前はドライバーに対する想いが強く、バンカーに入っても飛んでいたらOKだった (石川)

深堀 話は変わるけど、2018年の『日本シリーズ』では、14番ホールのティショットをドライバーで打ってバンカーに入れたじゃない。あの試合の解説をしていて「なぜドライバーで打つんだろう」と思ったんだよね。でも、2019年はアイアンを使っていた。

石川 はい、3番アイアンです。勉強したってことですね(笑)。佐藤賢和キャディのおかげでもあるんですけど。「ドライバーで打って、あのバンカーに入れるのはもったいない」と…。仮にバンカーショットでホームランして、ボギーやダブルボギーになったら、ティショットのマネジメントミスにしかなりませんから。

深堀 2018年はドライバーで打ったから、プレーオフで負けたんじゃない(笑)。

石川 かもしんないス(笑)。当時は一打への執念と言うよりは、「ドライバーに対しての想い」が強かったんです。14番で「ドライバーを打てた瞬間」に満足でした。行ってみたらバンカー、それでも「飛んでいるからオーケー」という感覚でしたね。まさに、ドライバーの不安を解消するために使っていたと思います。

遼が苦しんだ姿を、みんな知っているからこそ「次にどう来るか」が楽しみ (深堀)

石川 僕自身は、タイガーのプレーにも刺激をもらっているんです。例えば2019年の『ZOZOチャンピオンシップ』で、左が全部池という難しい4番(パー4)があったんですが、僕は毎日右の林に入っていたんですね。この時、自分と同じ状況でタイガーが「どう打ったのか」気になって見てみたら、池の上から50ヤードぐらいのスライスで右のラフだったんです。タイガークラスでも、ドライバーの不安は拭い切れないわけですが、技術やセカンド以降で「いかにカバーするか」考えて、それを受け入れている。ゴルフという競技で一番になるには、ここが重要だと感じました。今は、ドライバーについては「自分の癖をカバーする技」を身につけていきたいですね。完璧なストレートボールを打つことにフォーカスするより「自分のドライバーの在り方」で打っていく……。そこからの勝負で「一番になりたい」と考えています。結果的に、アイアン・アプローチ・パットで稼いで「他の選手より1打でも少なく上がる」みたいな考え方を少しずつ持てるようになりました。今は、自分の中で「泥臭さをしっかり持とう」という意識にも変わりつつあります。例えば、マキロイみたいに綺麗なスイングやプレーで強い選手も、根底には「何としても勝つ」という強い気持ちがあると思うんです。

深堀 5年前に聞いていたら、こういう話は無かったと思う。遼が苦しんだ姿を、みんな知っているからこそ「次にどう来るか」が楽しみなんだよね。格好はつけなくていいと思う。松山英樹と石川遼は違うしね。英樹はあの体格と「何も気にせず我が道を行くスタイル」を突き詰めている。遼も歩んできた道を突き詰めると、強く大きくなると思うな。2人が自分の道を極めていくゴルフ界を見たいね。

次回も引き続き、遼に2019年のスタッツのことやタイガーへの想いなどを聞いていきます。



~ 次回に続く ~


■プロフィール
・深堀圭一郎/ふかぼり・けいいちろう
1968年10月9日生まれ、東京都出身。1992年にプロへ転向。ツアー通算8勝。ラテール・エンタプライズ所属。

・石川 遼/いしかわ・りょう
1991年9月17日生まれ、埼玉県出身。杉並学院高校時代に、国内男子ツアー『マンシングウェアオープンKSBカップ』で15歳で史上最年少優勝を飾り一躍脚光を浴びる。2008年にプロ転向を表明し、その後も史上最年少で賞金王を獲得するなど活躍。栄光と挫折を経て、さらなる輝きを放つ男子ゴルフ界を牽引する存在。通算17勝。CASIO所属。

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