新型コロナウイルスで自粛ドミノ アジアのトーナメントは壊滅状態に

タイの空港(写真・Getty Images)
タイの空港(写真・Getty Images) 【拡大】
新型コロナウイルスの影響が、ジワジワとゴルフ界に広がっている。中国女子プロゴルフツアー(CLPGA)と米女子ツアー(LPGA)の共催で、中国・海南島が舞台のブルーベイLPGAの中止は既報の通り。これに加えてさらに米LPGAのアジアの2試合(ホンダLPGAタイランド、HSBC女子世界選手権)の中止が発表された。

これが日本で大きく取り上げられたのは、中止の2試合に渋野日向南子が出場予定だったため。日本ツアー開幕前に、東京五輪出場をかけたポイントを稼ぐ機会を失ったからだ。

“新型コロナ余波”は女子アマたちにも襲いかかった。12日からタイのサイアムCCで開催予定だったアジアパシフィック女子アマが延期となったのだ。主催のR&Aはできれば今年の後半に仕切り直したい、とコメントしている。

日本からは、梶谷翼、上野奈々子、佐々木理乃、佐久間朱莉、星川ひなの、六車日那乃の6人が出場を予定していたが、延期された場合の出場カテゴリーがどうなるのかすら未定だ。低年齢化が進む女子アマの世界では、大会が延期されることは出場選手ががらりと変わる可能性もはらんでいる。時期によっては、プロに転向してしまう選手が出るかもしれないからだ。同大会優勝者には、決勝ラウンドがマスターズ前週にオーガスタナショナルGCで行われる第2回オーガスタ女子アマの出場権も与えられる。現状でも梶谷には出場権があるが、それ以外の選手にとってはオーガスタ行きもかかっていた。大会の順序が逆になってしまえば、それもかなわないことになる。

日本ゴルフ協会(JGA)もR&Aのリリース以上のことは聞いていないという。

「どうなるか分からないので、仮定の話はできません。でも、出場選手にとっては春先の一番の目標のはず。アジアパシフィック女子アマの結果は、オーガスタ女子アマだけでなく、エビアンマスターズや全英女子オープン出場権にも関わってきます。世界の舞台に立つ可能性があるチャンス。女性へのゴルフ振興という意味もあるので、なんとかなるといいのですが……」(JGA広報)

男子のPGAツアーチャイナも、さらなる変更を余儀なくされている。すでに中国の海南島からインドネシアのビンタン島に会場を変え、タイのプーケットと2カ所で開催予定だったQT(2月25~28日)を、4月後半または5月初めに延期することが所管する米PGAツアーから発表された。これに伴い、3月、4月の4試合(三亜選手権、海口クラシック、重慶選手権、広州オープン)も延期される。

シーズンを通して上位に入れば、翌年、米ツアー2部のコーンフェリーツアー出場権が得られるため、アジアでは人気が高まっているPGAツアーチャイナ。そのスケジュールが大きく変わった影響は、どんな形で出ることになるのだろうか。

中国・武漢だけの問題ではとっくになくなっている新型コロナウイルス。自粛ドミノの影響を真っ先に受けるのは、ゴルフトーナメントのようなスポーツイベントであることを改めて認識せざるを得ない。

(ゴルフジャーナリスト・小川淳子)
※週刊パーゴルフ2020年3月3日号「芝目八目」より

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