感染拡大が止まらない新型コロナウイルス ゴルフ界に影響広がるも、意外と楽観的な関係者も!?

10人の感染が確認され、横浜沖に停泊したまま乗客・乗員約3700人が下船できなくなったダイヤモンドプリンセス号(写真・Getty Images)
10人の感染が確認され、横浜沖に停泊したまま乗客・乗員約3700人が下船できなくなったダイヤモンドプリンセス号(写真・Getty Images) 【拡大】
新型コロナウイルスは春節が明けても拡大の一途。ゴルフ界にも断続的に影響が及んでいる。4日には米男子ツアー3部に当たるPGAツアーチャイナが2月25~28日に海南島で予定していたQTの開催地をインドネシアのラゴイに変更すると発表。

中国女子プロゴルフ協会(CLPGA)ツアーは序盤戦4試合の開催が一旦すべて見送られ、今月28日に初日が予定されていたEFG香港女子オープンは延期。その後5月8日から10日まで、開催されることが発表された。

その一方で第2戦のブルーベイLPGA(米女子ツアー共催)は中止が決まった。さらに横琴フェニックスツリービルディングオリエントゴルフチャレンジ(3月19~21日)、CTBTレディスクラシック(3月26~28日)の2試合も延期が決定。4月に予定されている2試合に関しても情勢次第で発表するという。まさに非常事態だ。

「全選手とファンとスタッフの健康と安全がCLPGAの最優先事項。2020年のトーナメントの一部が延期と中止になったことは残念ですが、選手、ファンとの再会が1日でも早く実現することを待ち望んでいます」(CLPGA公式サイト)

安全が最優先されるのが当然とはいえ、死活問題といえるのが出場選手たちだろう。2~3月の稼ぎ場所が、この騒動でいきなりなくなってしまったからだ。日本からも34人が同ツアーQTに参加し、うち10人が出場権を獲得。日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)が原則的にQT受験資格をJLPGA正会員のみに限定したため、プロテスト不合格で行き場を失った選手たちが中国へと戦いの場を求めたことが背景にある。

母国のツアーから締め出された形ながら「こんな形にならなければ、海外でチャンスを得ることもなかった」(QTを5位で突破した篠崎愛)と前向きにとらえる選手もいたが、そこにさらなる試練が降りかかったのだからショックを受けたプロも多かったはずだ。

今回5人の日本選手のQT受験をサポートしたRedEagle株式会社の張展紅代表取締役は「せっかく出場権が取れたのに、出られなくなり困っていると選手の一人はいっていました」と明かす。だが張氏はそれほど悲観していない様子。

「この1週間をピークに、少しずつ回復していくと思います。その上で、日程も再度組み直されると思います。すでに(別ツアーの)CGA(中国ゴルフ連盟)のQTも4月27~30日、海南島で行われることが決まりましたから」と明るい見通しを口にした。

日本国内のインバウンド関係者も、むしろ前向きだ。

「コロナウイルスの問題は、一時的なもので収まると思います。そのためにも、日本の衛生対策や医療体制をさらにレベルアップし、安心安全な観光地をアピールすべきだと思います。鎮静化したのちのプラス需要を獲得すべく、商品サービスと企画販売を強化し、国内のゴルフツーリズムにも注力しています。災い転じて福となる作戦です」(一般社団法人日本ゴルフツーリズム協会・小島伸浩副会長)

現在、中国からの宿泊者を断っている国内のコースもある。しかし関係者の多くが、すでに沈静化してからの態勢作りに入っているのも事実。小島氏の言葉通り、災い転じて福となることを祈るばかりだ。

(日本ゴルフジャーナリスト協会会長代行・小川朗)
※週刊パーゴルフ2020年2月25日号「芝目八目」より

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