バスケット界のレジェンドが墜落死 “同期”のタイガーらゴルフ界も追悼

タイガーはファーマーズインシュランス最終日のプレーが終わるまでコービーの死を知らなかった(写真・Getty Images)
タイガーはファーマーズインシュランス最終日のプレーが終わるまでコービーの死を知らなかった(写真・Getty Images) 【拡大】
1月26日、日曜日。午前9時45分頃、NBAのスーパースター、元ロサンゼルス・レイカーズのコービー・ブライアント(41歳)と娘のジアンナ(13歳)を乗せたヘリがロサンゼルス郊外で墜落。同乗していた9人全員が死亡した。

奇しくもその時刻は、同じ南カリフォルニア、約200キロ南のサンディエゴで開催されていたファーマーズインシュランス・オープンの最終日で、タイガー・ウッズがツアー記録となる83勝目を目指してスタートしたときだった。正午を過ぎる頃だろうか、ニュースやSNSなどを通じ、訃報は会場のファンの知るところとなった。

「マンバ(コービーの愛称)のために頑張れ!」と叫ぶ声援が飛んだが、タイガーが知ったのは18番グリーンを終えてからだった。

「(キャディの)ジョーから今聞いたばかりで……。信じられない」と呆然自失。9位に終わった自身のプレーについては語れなかった。

タイガーがプロ転向したのは1996年、3歳下のコービーが高卒でレイカーズに入団した年だった。ロサンゼルス郊外で生まれ育ったタイガーは、大のレイカーズファン。同じロサンゼルスに自宅を構えたコービーとは、すぐさま交流が始まったという。

「よくトレーニングを一緒にしたんだ。彼の勝利への意欲には大きな影響を受けた。ともに20年間走り続けてきたのに……」と、ショックを隠しきれなかった。
ゾーンに入ったコービーは誰にも止められない。その圧倒的プレーはタイガーとの共通点だった(写真・Getty Images)
ゾーンに入ったコービーは誰にも止められない。その圧倒的プレーはタイガーとの共通点だった(写真・Getty Images) 【拡大】
コービーは2016年に引退するまで20年間レイカーズ一筋でプレー。5度のNBAチャンピオンに輝き、18度のオールスター出場。08年はレギュラーシーズンMVP、09年にはファイナルMVPを獲得し、地元では絶大な人気のヒーローだった。

それはPGAツアーの選手にとっても同じで、プロフィールの「好きなアスリート」にコービーを挙げる選手が13人。その一人、マックス・ホーマーは地元ロサンゼルス出身で「いつもコービーならどうするだろう?と思って戦ってきた。コービーのお陰で強くなった」とツイート。他にもフィル・ミケルソン、ブルックス・ケプカ、ローリー・マキロイ、リッキー・ファウラーと多くの選手がSNSで悲痛な思いを発信した。

コービーは大のゴルフ好きというわけではなかったが、チャリティトーナメントに参加してスイングを披露している。16年にリタイアしてからゴルフをする時間も増え、198センチの長身を生かしたダイナミックなプレーだったようだ。レフティだからか、コービーのスイング動画をミケルソンがチェックしてアドバイスを送ったこともある。

地元ロサンゼルスでは市庁舎や空港、多くのビルがレイカーズカラーのパープルとイエローにライトアップされ、街は哀しみに包まれている。

タイガーと同じように、地元の子供たちが学べる複合スポーツ施設を設立してバスケットのコーチを務めていたが、娘とそのチームメイトを乗せて試合に向かう最中に起きた大惨事。ある日突然レジェンドを失ったスポーツ界の衝撃は計り知れない。

(在米ゴルフジャーナリスト・武川玲子)
※週刊パーゴルフ2020年2月18日号「芝目八目」より

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