日本ゴルフサミット会議の存在意義やいかに!? 新たに廃プラを掲げるも昨年のテーマは遅々として…

日本プロで配布予定のエコボトルとエコバッグを掲げる倉本会長
日本プロで配布予定のエコボトルとエコバッグを掲げる倉本会長 【拡大】
日本ゴルフ協会(JGA)などゴルフ関連16団体が結集し、毎年1月に活動方針などを発表している日本ゴルフサミット会議。今年は①ゴルフの活性化②廃プラへの取り組み③ゴルフ場利用税廃止④国家公務員倫理規定における『ゴルフ』の削除⑤暴力団など反社会勢力の排除というもの。①③④⑤は、ここ数年の継続的なテーマで、新しく②の廃プラを掲げている。

地球規模のテーマになっている廃プラ。ゴルフ界でも4つの視点(過剰サービスの廃止、廃止は困難だが啓発活動の実施により減少させることが可能なサービスを洗い出す、代替品やリユース可能なものへの変更、廃プラの適正回収の徹底)で実行を呼び掛けていくという。

具体的には、洗濯物用のビニール袋、ペットボトル、プラスチックティ、使い捨てボールマーカーなどをどうするか、という呼びかけになる。すでにビニール袋を廃止したコースも少なくないが、それに伴うトラブルも起きている。日本ゴルフ場経営者協会の手塚寛理事長は「自分のコースでも『ケチだ』といわれましたが、環境重視のお話をすれば理解してもらえる」と、実情を話す。

会見に同席した日本プロゴルフ協会(PGA)の倉本昌弘会長は「PGAでは日本プロ(ゴルフ選手権)のギャラリーにこれを配布します」と、洗濯物用エコバッグとエコボトルを持参。ボトルは昨年全英オープンで配られたのと同じものだという。また6月までにゴルフ環境サミットが行われることも決定している。

ただ、コースはもちろん、プロツアーなどは飲料メーカーとの関係もあり“紐付き”の場合、すぐに廃プラを進めることは難しいのも現実。これをいかに促進できるかは、業界がゴルファーに丁寧に理解を求め、ゴルファー自身が意識を変えていく必要があるだろう。

気になったのは待ったなしのテーマでもある①のゴルフ活性化についてだ。のんびりしている暇はないはずなのだが、昨年、同会議の柱だった「女性ゴルファーの創出」について1年間の活動報告や分析が、質問されるまでまったくなかった。

「それぞれが女性ゴルファーに対する活動はしていた」と倉本会長がフォローし、PGAが新たに提案したノンゴルファーへのアプローチについて説明した。同時に16団体中10団体が参加するタスクフォースを立ち上げ、動きに拍車をかけることも宣言している。それにしても動きの遅さが目に付いた。

年に1度、方針を決定したら、それぞれが役割分担をして動く。途中経過も含めて成果をまとめ、分析して翌年にはいいところも悪いところも発表する。そうでなければ16もの団体が集まって活動している意味がない。倉本会長率いるPGAの動きの早さだけが目立つのも毎年のことになってきた。『船頭多くして船、山に登る』といわれるのも、今日に始まったことではないのだから。

(ゴルフジャーナリスト・小川淳子)
※週刊パーゴルフ2020年2月11日号「芝目八目」より

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