米ツアーでスロープレーの罰則強化 5万ドルの罰金と“ブラックリスト”で根絶なるか?

スロープレーヤーとして再三やり玉に挙げられてきたシャンボーはどう受け止めた?(写真・Getty Images)
スロープレーヤーとして再三やり玉に挙げられてきたシャンボーはどう受け止めた?(写真・Getty Images) 【拡大】
PGAツアーがようやくスロープレー対策に動き出した。昨秋から選手理事会で詳細が話し合われて承認。1月14日、ザ・アメリカンエキスプレスの会場で新規則が発表された。

ややドラスティックな内容ともいえるが、最大の変更はこれまでは遅い「組」が対象で、前の組から間が空いてしまうと「警告」を受けて組全員のプレー時間を計られていたのだが、今後は要因となっている選手を特定しての「警告」となる。「本来、見るべきところを集中してみるのが目的」とPGAツアーのチーフオペレーションのタイラー・デニス氏はいう。

罰則も大きく強化される。警告を受けてタイムを計られた後、「バッドタイム」つまり「スロープレー」と通告される。同ツアーでは1打の持ち時間は基本40秒、これまでは1ラウンドのうちに2度目のスロープレーをしてしまうと1罰打だったが、今後は1大会で2度通告されると1罰打となる。

さらに罰金も強化。年間で2度のスロープレーで5000ドル(約55万円)だった罰金が5万ドル(約550万円)と10倍に。大金を稼ぐPGAツアープロたちにとっても少しは懐の痛む金額だ。その他、ショットリンクの技術を使い、過去10試合のデータからスロープレーヤーのリストを作成し毎週アップデート。その選手は監視下に置かれ、そのリストも各選手に送付される(一般には非公開)。

PGAツアーが重い腰を上げたのは、メジャー大会や欧州ツアーが対策を強化する中、手をこまねいていたことにファンや選手、メディアから不満や非難が噴出していたから。スロープレーはゴルフ人口減少の大きな要因の一つとされ、喫緊の課題だ。

「やっとここまで来たのは素晴らしい」と、歓迎するのはザック・ジョンソン。選手理事会の一人で、強化を進めてきた。「一朝一夕には変わらないが、もっとゲームがおもしろくなれば、ファンも増える」と話す。

また以前はスロープレーヤーとして知られていたジョーダン・スピースは「リストに名前が載せられるのは選手としてとても恥ずかしいことだから、効果は期待できる」と、こちらもウエルカム。

実施は4月半ばのRBCヘリテージから。新規則の効果絶大! となることを願いたい。

(在米ゴルフジャーナリスト・武川玲子)
※週刊パーゴルフ2020年2月11日号「芝目八目」より

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