米ツアーの放映権料が年間4億ドルから7億ドルに 巨額の資金はどう使われているのか?

プレジデンツカップの表彰式で優勝した米チームの面々と写真に収まるモナハン会長。ちなみにこの大会の権利も米PGAツアーが持つ(写真・Getty Images)
プレジデンツカップの表彰式で優勝した米チームの面々と写真に収まるモナハン会長。ちなみにこの大会の権利も米PGAツアーが持つ(写真・Getty Images) 【拡大】
米PGAツアーが2022~30年の米国内テレビ放映権の契約を更新、その額は年間7億ドル(約770億円)で、これまでの4億ドルから一挙に1.7倍以上にも跳ね上がった。

局はこれまでとほぼ同じで、決勝ラウンドがCBS、NBCの地上波ネットワーク局、予選などをゴルフチャンネルが放映。米国外はすでにディスカバリー社が19~30年を20億ドル(約2200億円)で獲得している。

米国の他のプロリーグ、例えばNFLの年間50億ドルには後れをとるが、それにしてもこの20年間での米PGAツアーの成長は驚くばかり。「今回もやはりタイガーの復活が大きい」と、米メディアは分析している。

さて、気になるのはこの巨額マネーはいったいどう使われているのか? ということだろう。米PGAツアーは非営利団体。なぜなら、チャリティ活動で世の中に貢献しているからだ。各トーナメントは地元のボーイズ・ガールズクラブや病院、あるいは癌研究などの多くの基金に寄与している。

その収支を見ると、例えば17年は収入の大部分を占める放映権収入が約4億ドル(約440億円)だったが、チャリティ総額は約1.8億ドル(約200億円)、一方でトーナメント開催、撮影などのプロダクションに掛かった費用は年間で2億ドル(約220億円)が計上されていたから収入のほとんどが使われていたようだ。

一方、非営利団体だけに役員の収入なども含めてツアーの収支を公開する義務もある。この1月で4年目を迎えたジェイ・モナハン会長の17年のサラリーはなんと478万ドル(約5億2千万円)で、100万ドル超えの幹部は14人だった。NFL会長が3000万ドル(約33億円)超えなのに比べると低いものの、超高給取りであることに変わりはない。

しかし、この数字に選手たちの反応はというと、「賞金も増え、成績に応じた年金制度も確立されているから文句ない」というのが大方の意見。22年からさらにツアーの収入がアップするから、選手も今以上の好待遇が期待できるのかもしれない。

(在米ゴルフジャーナリスト・武川玲子)
※週刊パーゴルフ2020年1月21・28日号「芝目八目」より

週刊パーゴルフ2020年1月21・28日号(1月7日発売)の芝目八目では、以下のようなラインアップでゴルフ界の気になる最新情報をお届け中です。
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