2減2増となった2020日本男子ツアー 来る大会、去る大会、それぞれの事情

詳しい日程は本誌とじ込み付録の「2020ゴルフダイアリー」をご覧ください!
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注目されるのはZOZOばかり!?

来季の日程が発表された日本男子(JGTO)ツアー。内容的には、ゴルフパートナーPRO-AMトーナメント、THE TOPの二つが新規大会で、HEIWA PGA CHAMPIONSHIPが開催中止、というものとなったが、スケジュールをよくよく見ると、米ツアー初の日本開催で、今年盛り上がったZOZO CHAMPIONSHIPの週が空いている。

米ツアーの日程的には2020~21年のものとなるため、そちらの発表を待って日程、コースなどを明らかにするという事情があってのこと。米ツアーとの共催という形は変わらない。ただし、決定的に違うのは、今年は50%が日本の賞金ランキングに加算された賞金が、一切加算されなくなるという点だ。

もともと日本選手の出場枠が極めて少ない大会での賞金加算には首を傾げざるを得なかった。賛否両論渦巻く中、導き出した答えが50%加算という折衷案。ところが、あまりに賞金額が大きいため、ZOZOで上位に入る日本ツアーの選手がいれば、そこで早々に賞金王が決まってしまう可能性もあった。

「(10月の)ZOZO以降の大会から意見が出ました。選手からも」(JGTO競技・海外担当・浦山豊部長)と、再び話し合った末に非加算にすることを決定。扱いとしてはメジャーに次ぐ扱いのWGC同様、共催でありながら賞金ランキングにはカウントしないということになった。

ただし、米ツアーとの契約で、その週、他の大会を開催することはできない。結果として日本オープンの翌週で賞金レースが佳境に入った頃、日本ツアーとしてはぽっかり穴が開く。年間賞金総額も50%でも巨額だったZOZOが減った分が大きく減って、19年の43億5008万円から32億6060万円となった。

ZOZO以外には、7年間開催を続けてきたHEIWA PGMが開催中止。理由は「トーナメントに対して貢献はできた。ゴルフ場運営会社ですので、世界ジュニアの特別協賛も続けたいし、来年度から高ゴ連とのタイアップも始まります。裾野を広げるほうに力を入れたい。AbemaTVツアーの2試合も続けていきます」(PGMホールディングス広報グループ・大嶋智氏)とのことだ。

新規大会のうちTHE TOPは、これまで東海クラシックの特別協賛だった株式会社トップが、主催者として独立した形で行うもの。「ずいぶん前からあった話が、うまくまとまった形」(ツアー関係者)とのことで、東海クラシックにも違う冠が付き、2試合に分かれた格好だ。

ゴルフパートナーPRO-AMは、文字通りプロアマ形式の新しい試み。JGTOの今後を占うという点では、この大会を成功させることは大きな意味を持つ。

会見の冒頭で、青木功会長は「2020年のスローガンは感動、歓喜、感謝。プロ意識の原点に戻り、一人一人がきっちりとそれを持てば、変わってくるだろう」と口にした。試合数については「自分たちは一生懸命営業をしている。『やりたい』というところがあっても踏み切ってくれないのが現状。だが、スローガンのようなことをやっていけば、それが伝わるはず」ともいっている。

選手一人一人の意識が大事なのはいうまでもない。だが、試合数が増えないのは選手だけの責任では決してない。日程発表そのものは、特に大きな動きはないが、すべてを選手の心がけ如何としてしまうツアー執行部の姿勢が気になるところではある。

(ゴルフジャーナリスト・小川淳子)
※週刊パーゴルフ2020年1月21・28日号「芝目八目」より

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●2減2増となった2020日本男子ツアー 来る大会、去る大会、それぞれの事情
●米ツアーの放映権料が年間4億ドルから7億ドルに 巨額の資金はどう使われているのか?
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