行き場を失ったTP単年登録女子プロたちをクラウドファンディングで支援する動き

当初はイベント名に“ プロアマ” とつけるつもりだったが、念のためLPGAに確認したところ、単年プロを留保なく“プロ”と呼ばないよう、やんわりクギを刺されたそう
当初はイベント名に“ プロアマ” とつけるつもりだったが、念のためLPGAに確認したところ、単年プロを留保なく“プロ”と呼ばないよう、やんわりクギを刺されたそう 【拡大】
受験可能年齢が18歳以上から17歳以上に引き下げられ、ツアー出場優先順位を決めるQTに出場するためには正会員の資格が基本的に必須となったため、過去に類を見ないサバイバルとなった2019年の日本女子プロゴルフ協会(LPGA)プロテスト。

アマチュア資格を保持する選手はプロテストに受からなければ、そのままアマの試合に出続けることができるが、今までTP単年登録選手としてツアーに出ていた選手はプロテストに合格してLPGAの正会員にならない限り、LPGAツアーはおろかステップ・アップ・ツアー出場への道も閉ざされることになる。

戦いの場を失った彼女たちはいったいどうすればいいのか? そんな状況を憂慮し彼女たちを支援するイベントがクラウドファンディングサイト〈READYFOR〉で参加を呼びかけている。

イベントの名称は「第1回TKゴルフサービス杯【元単年女子プロ支援・懇親コンペ】」。3月2日(月)に千葉県の成田ヒルズカントリークラブにて開催を予定。総勢105人(元単年プロ15人および一般アマチュア90人の30組)で行い、アマは3人で1組となり、18ホールのうち9ホールを元単年プロと同伴ラウンドできる。

参加予定選手は、丹萌乃、瀬戸瑞希、幡野夏生、澤田千佳、篠崎愛、中野恵里花、瀬賀百花、飯田真梨、今綾奈、工藤優海、山下美樹、平井亜美、本田奈央、リカ・パークなど、総勢15人。

このイベント、企業広告なども募集しており、最終的に支援総額465万円を目標としているが、12月20日現在の支援額は110万円弱だ。募集は1月22日までだが、オール・オア・ナッシングと呼ばれる方式を採っており、それまでに目標金額に達しなければプロジェクトはお流れになってしまう。主催するTKゴルフサービス代表の小松高明氏は企画するに至った思いをこう語る。

「参加予定の瀬戸プロはプロテストに落ちた後『5年間単年登録で頑張ってきたのは、なんだったんだろう』と苦しげな表情を浮かべていました。そうした境遇にあるプロが少しでも活動資金を得られる場をつくろうと考えました。もともと採算度外視のイベントですが、もし目標金額以上にお金が集まったら、出場選手たちにシェアするつもりです。本当は元単年プロが出場できるトーナメントをつくりたいのですが、そうなるとかかるお金がケタ違いになってくるので」

こうした動きが発展し、戦う場を失った女子プロたちが研鑽する場が広がることを願ってやまない。

(本誌・金子信隆)
※週刊パーゴルフ2020年1月7・14日号「芝目八目」より

週刊パーゴルフ2020年1月7・14日号(12月24日発売)の芝目八目では、以下のようなラインアップでゴルフ界の気になる最新情報をお届け中です。
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