ついに始まるオリンピックイヤー 石川遼が“泥臭さ”を武器に出場権獲得に挑む

2019年は泥臭いゴルフの大切さを思い出したことから、漢字一文字で表すと「泥」とした石川遼
2019年は泥臭いゴルフの大切さを思い出したことから、漢字一文字で表すと「泥」とした石川遼 【拡大】
東京五輪開幕までカウントダウンに入った。五輪出場資格はワールドランキングを基にゴルフ国際連盟(IGF)が算出する五輪ランキングの上位60人。原則として各国二人までだが、ワールドランキング15位以内の選手であれば1カ国4人まで出場が可能。男子は20年の6月22日時点、女子は6月29日時点のワールドランキングで決まる。

12月16日時点の世界ランキングを見ると、男子は、松山英樹が21位、今平周吾が32位、3番手の石川遼が81位と上位二人と差が開いている。出場に意欲を見せる石川は次のように話す。

「(今平)周吾がボクのところまで順位を落としてくるとはまったく考えていないので、自分から上がっていくしかないと思います」

日本ツアーは1月のSMBCシンガポールオープン後、4月の国内開幕まで試合がないが、世界各地で試合は行われている。石川はシンガポールオープンを皮切りに、欧米ツアーでの出場を視野に入れている。

「五輪はすごくいい目標。最後は全米オープン(終了時点で決定)。全米オープンをラストチャンスにできればというのが今の思い。そこまでランキングを上げたいですが、自分のパフォーマンスを出せるようなスケジュールでやっていきたい」

出場試合数にもよるが、最低でも50~60ポイントは上乗せしたい状況だ。日本ツアーでの優勝は16~19ポイントがほとんどで、欧米ツアーなら優勝すれば30ポイント以上獲得できる試合も多い。優勝でなくても出場する試合では上位フィニッシュが求められる。ちょうど1年前は223位だったが、年間3勝を挙げるなど、五輪が見える位置まで上げてきた実績はある。3勝目となったゴルフ日本シリーズJT杯では大きな収穫があったという。

「世界の選手はきれいなゴルフをするし、スイングも流行りがある。自分もスイングをカタにはめようとしたり、ドライバーを曲げずにアイアンはピンを指してというきれいなゴルフを求めていました。泥臭さ、パーを拾って食らいつくことを忘れていました」

日本シリーズはプレーオフ3ホール目で決着がついたが、18番(パー3)で行われた2ホール目まで、石川は1打目でグリーンをとらえられず難しい状況からパーセーブ。3ホール目で2メートルのバーディチャンスにつけてモノにした。まさにチャンスがくるまで食らいついた形だ。

「長いショットに気を取られているときはきれいなゴルフを求め過ぎ。自分の強みは粘りのパッティングと思っています。自分のゴルフと向かっていきたい」

2019年の一文字を「泥」と表したが、もともとは泥臭く、粘りのゴルフが持ち味であったが、それを思い出した。東京五輪まで残り6カ月。泥臭く二つ目のイスを狙いにいく。

(本誌・小高拓)
※週刊パーゴルフ2020年1月7・14日号「芝目八目」より

週刊パーゴルフ2020年1月7・14日号(12月24日発売)の芝目八目では、以下のようなラインアップでゴルフ界の気になる最新情報をお届け中です。
●ついに始まるオリンピックイヤー 石川遼が“泥臭さ”を武器に出場権獲得に挑む
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