渋野日向子や金谷拓実も経験した緑の甲子園を“聖地化” ゴルフ部は10代にとって魅力的な部活に変貌できるか?

11月18日に行われた「ジュニアゴルファー活性化プロジェクト」の記者発表
11月18日に行われた「ジュニアゴルファー活性化プロジェクト」の記者発表 【拡大】
「高ゴ連」(日本高等学校ゴルフ連盟)という団体のことはご存じだろうか?

ゴルフ競技は高体連(全国高等学校体育連盟)に専門部会がないため、独自の組織として競技運営等に当たっている。要するに、野球でいう高野連(日本高等学校野球連盟)と似たような存在だ。高体連に部会がないためインターハイで競技が行われず、野球でいう春夏の甲子園大会と同じように全国高等学校・全国中学校ゴルフ選手権大会(中学校のゴルフ部を統括する団体がないため、中学ゴルフ部も高ゴ連に加盟)、通称“緑の甲子園”を毎年夏に開催している。

加盟する学校がどれくらいあるのかというと、現在、中高合わせて362校、個人加盟を含む部員数は約4200人。少子化の世の中とはいえ、高野連の加盟校と部員数はそれぞれ3957校と約14万4000人と、桁が二つ違う。高ゴ連の過去の部員数と比べても、ピークの6900人(1992年)から右肩下がりで3分の2以下にまで落ち込んでしまっているのだ。特に女子では近年、ツアーでアマチュア優勝が続くなどレベルアップが著しいだけに、意外な感じもするがこれが現実だ。

そんな現状を打破すべく、高ゴ連とゴルフ関連企業3社が協力し、「ジュニアゴルファー活性化プロジェクト」が立ち上げられた。

まず、株式会社ゴルフパートナーは用具や直営練習場を提供し、普及を担う。

パシフィックゴルフマネージメント株式会社は緑の甲子園の会場を提供し、会場の学生の憧れとなる“聖地化”に取り組む。2020年からの会場は、高等学校がサンヒルズCC、中学校がピートダイGC(ともに栃木県、8月25~29日)。さらに全国140以上あるゴルフ場を練習環境として提供する。

最後にGOLFZON Japan株式会社はシミュレーションゴルフを利用した新しい練習環境を整備。20年2月1~2日に全国高等学校シミュレーションゴルフ選手権大会を開催する。

指導者不足等もあり、ゴルフ部を増やしていくことは一筋縄ではいかないかもしれないが、「まず地域密着の(学校単位ではない)クラブチームを全国各地に作る」(井上尚彦・高ゴ連理事長)という構想もあり、ゴルフどころとして知られる兵庫県ではすでに22チーム、大阪では12チームが誕生しているという。

未来を担う若者がこうした取り組みでゴルフに魅力を感じてくれるのかどうか? ゴルフ界全体にとっても、生きるか死ぬかの試金石になるのかもしれない。

(本誌・金子信隆)
※週刊パーゴルフ2019年12月10日号「芝目八目」より

週刊パーゴルフ2019年12月10日号(11月26日発売)の芝目八目では、以下のようなラインアップでゴルフ界の気になる最新情報をお届け中です。
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