米女子ツアー行きを見送った鈴木愛 今欲しいのは賞金女王と複数年シード

“夢”の米ツアー挑戦は再来年以降に持ち越し
“夢”の米ツアー挑戦は再来年以降に持ち越し 【拡大】
2017年以来、2年ぶりの賞金女王奪還を目指す鈴木愛の勢いが止まらない。9月下旬に左手親指痛・左手首痛のために戦線離脱を余儀なくされたが、復帰後2戦目の樋口久子 三菱レディスゴルフトーナメントからTOTOジャパンクラシック、伊藤園レディスゴルフトーナメントと、3週連続Vをやってのけた。これは07年の全美貞以来、ツアー史上2人目となる快挙だ。

特にTOTOジャパンクラシックの優勝で、米女子ツアーの出場資格を得るチャンスにも恵まれた。中学生のころから「いずれは米女子ツアーに行きたい」という夢を持つ鈴木だが、米女子ツアーへの回答期限は米国時間の11月18 日。人生を大きく左右する決断に対して許されたのは、1週間というあまりにも短い時間だった。

「今年はケガに悩まされ、現在は体調面での不安も抱えており、まだ万全ではないこと。また、専属トレーナーや帯同キャディをはじめとしたチームを選定する時間もないことから、今回のメンバー登録を見送る決断をしました」と、米女子ツアー行きを見送ることを翌19日に発表した。

来年2020年は東京五輪が控えている。出場資格は来年の6月30日時点での世界ランクをもとに決められる。となれば、女子ゴルフ最高峰の舞台である米女子ツアーに参戦することが日本代表への近道だ。

スポーツ選手なら誰でも一度は夢に描くオリンピック出場、それは鈴木も例外ではない。11月19日時点で鈴木の世界ランクは17位。日本勢では畑岡奈紗(同4位)、渋野日向子(同15位)に次ぐ3番手に位置する。日本代表枠は現時点で2枠。だからこそ、今回は苦渋の選択だっただろう。それでも、今置かれた状況から東京五輪への道を模索する。

「今回(TOTO)の優勝で資格を得た来季の米女子メジャーや、そのほか推薦などで出場できる試合に関しては、主戦場となる日本ツアーのスケジュールや、体調面などを考慮して、できる限りスポット参戦でチャレンジしていきたいと思っています。今シーズンも残り2試合、目標である賞金女王を目指して、精一杯頑張ります」と、コメントした。

国内女子ツアーもいよいよ今週が最終戦。今の鈴木なら、賞金女王への返り咲きかつ今週のメジャーを制して複数年シードの獲得も十分ありえる。それが叶えば、時間と気持ちに余裕が生まれ、再び米女子ツアー本格参戦と東京五輪が現実味を帯びてくるだろう。

(本誌・島村真理子)
※週刊パーゴルフ2019年12月10日号「芝目八目」より

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