笠りつ子が暴言問題で謝罪会見 LPGAは選手を守る行動を取ったのか?

問題を起こしたのは「甘さ、弱さ」として、深く頭を下げた笠
問題を起こしたのは「甘さ、弱さ」として、深く頭を下げた笠 【拡大】
「1日も早く皆様の前で謝罪したかったのですが、コンプライアンスの聴取を受けている最中でしたので、LPGA(日本女子プロゴルフ協会)に迷惑をかけてしまっている以上、処分が下るまで私の口からは控えさせていただきました」

笠りつ子が、暴言事件について初めて公の場で口を開いた。11月19日、大王製紙エリエールレディス練習日に姿を見せ、自ら報道陣の前で頭を下げた。マスターズGCレディース初日、10月24日朝のトラブルから26日が経っていた。

冒頭に「このたびは私の不適切な発言により、すべての大会主催者、運営の皆様、協会、選手の皆様、ゴルフファンの皆様に対し、大変ご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ございませんでした」と謝罪。問題となった日、スタート前にコース関係者と押し問答になり、そこで暴言を吐いたことについて、事実関係を説明した。暴言は「精神の甘さ。私の弱さから」とも話した。

きっかけとなったバスタオルがなかったことについても「今まではタオルがあることが当たり前になってしまっていたというのもありますし、トイレに行けばティッシュ、タオルが置いてあることが当たり前だと思っていたのですが、それが実は当たり前でないということに今回気づかされて、やっぱり手を拭くなら自分でハンカチを用意する、自分が使うストレッチのタオルだったりマットは、自分で用意するっていうのが普通と思いますので、自分の考えが、根本的に間違っていたかなと思います」と反省。

今季はこのまま試合への出場自粛を続け、LPGAの処分にあった新人セミナーに参加。オフも活動を控え、来季は「しっかり気持ちが前向きに、100%の気持ちで挑めたら」と語るにとどめた。

さらに、スポーツ紙コラムで事件を最初に公にした大先輩、岡本綾子に対しても、自分を見つめ直すきっかけになったとして感謝の気持ちを口にした。

会見を見る限り、事件後、笠自身は事の本質を理解したように見える。しかし、今回の会見にLPGAはノータッチ。処分を発表したところで幕引きしようという意図は変わっておらず、謝罪文を出したとき同様、笠を矢面に立たせるスタンスは変わっていない。

先週号当欄で、この件に関して企業などの危機管理専門家、廣瀬修二氏(アズ・ワールドコムジャパン社長)の意見を聞いたが、そこで出た「選手を子供だと思って守る」「できるだけ早く早急に事実を明らかにする」という役割を、結局LPGAは両方とも果たせないまま。

笠の会見まで時間がかかったのは、LPGAによる調査に2週間以上を要したからだ。それを遅いとはまったく思っていない対応が、事をここまで大きくこじらせたといえる。

(ゴルフジャーナリスト・小川淳子)
※週刊パーゴルフ2019年12月10日号「芝目八目」より

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●笠りつ子が暴言問題で謝罪会見 LPGAは選手を守る行動を取ったのか?
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