“モチベーションの低下”で大江香織がツアー引退 最近増えてきた女子プロの引退とその後の活動事情

引退を表明した翌日の第1ラウンドを大の仲良しの金田久美子をともにした大江(写真・Getty Images)
引退を表明した翌日の第1ラウンドを大の仲良しの金田久美子をともにした大江(写真・Getty Images) 【拡大】
ツアー通算3勝の大江香織が伊藤園レディースを最後に第一線から退くことを決めた。

12日に所属事務所が「これまでのキャリアに区切りをつけ、第2のゴルフ人生をスタートさせることを決断しました」と報告。14日には会見を行い、その理由について説明した。

「2年前から(ツアーから離れることを)考えていて、大きな理由はモチベーションの低下です。自分に伸びしろを感じられなかった」

このような考えに至ったきっかけもあった。

「2勝目をしたあとに9試合連続で予選落ちして、そのときが本当につらくて。うまい人は安定して優勝争いしているし、自分もそういう人になりたかったけれど……」と、悩んだ時期が長かったことも告白。

大江は仲のいい選手にも相談せず、今年の9~10月ごろにまずはコーチとマネジメント会社に相談したという。今後の活動は東京を拠点にしつつ「本当に今はやり残したことがないくらいスッキリしています。一旦、自分に何ができるかを探していきたい。ゴルフに関することには携わっていきたい。ゴルフのリポーターなんかもチャンスがあればやってみたい」と、晴れやかな表情を見せていた。

大江と同じく、ツアーから退く選手がもう一人いる。ツアー通算9勝の諸見里しのぶだ。諸見里はケガに悩まされながらもツアーに出場していたが、今年いっぱいで第一線から退く決意をした。

「一旦ツアーからは離れますが、これからもゴルフに携わって、ゴルフ界のためにできることを探していきたい」と、とりあえずは試合に出ることはないが、ゴルフに関連する仕事は続けていく。すでに今後の活動として決まっているのは「コースセッティングの仕事」という。

「来年のステップ・アップ・ツアーのコースで、先輩につきながら、勉強させていただこうと思っています。どんどん自分の人生にプラスになることは挑戦していきます」

やはりプロゴルファーは試合に出場しなくなってもゴルフに関わる仕事を続けたいと思っている選手が多いのかもしれない。

元賞金女王の森田理香子も昨年の10月にツアーを休養することを発表したが、現在も試合に出場する気配はない。ただ、プロアマに参加したり試合の解説をしながら、充実した日々を送っているという。今年の樋口久子三菱電機レディースでは一ノ瀬優希のキャディを務め、「今もゴルフとの関わりは続けています」と話していた。

はっきりとツアーからの引退を表明した女子プロといえば、宮里藍や古閑美保が有名だが、ほかにも最近までツアーで馴染みの顔だった選手たちが、セカンドキャリアを歩み始めている。

ツアー6勝の茂木宏美は16年にツアーから退き、現在は解説やリポーターを務めている。同6勝の北田瑠衣は06年から11年間シードを守り続けていたシードを喪失したあと、引退は表明していないが、現在はゴルフの解説などに軸足を移している。ただ、今年のフジサンケイレディスクラシックで、1児の母ながら17年以来のツアー復帰を果たしている。同4勝の三塚優子は、17年に入籍し、今年は地元の茨城県水戸市内に「三塚優子ゴルフアカデミー」を開校し、レッスンプロとしての活動を開始した。

ツアーから撤退した女子プロゴルファーの第2の人生も三者三様。その答えに正解はないが、充実した人生を送るための次のステップをそれぞれが模索しているようだ。

(本誌・金 明昱)
※週刊パーゴルフ2019年12月3日号「芝目八目」より

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