【GOLF、今この人に聞きたい!】 第170回:セークサン・スィープライワンさん

 「2018年の外国人の訪問者数は3800万人を記録しました。国別で見ると中国、マレーシア、韓国、ラオス、そして日本の順番です。18年は160万人の日本人の方にいらしていただきました」

 アジアで最も外国人訪問者数が多いのがタイだとは知らなかった読者も少なくないだろう(私もその一人である)。同国の観光産業が成長しているのは、国土が広く観光資源が豊富である点はもちろんだが、国家事業としてタイ国政府観光庁を60年前に設立し、観光に力を入れていることも大きく貢献している。1971年にはニューヨーク、ロサンゼルスに次ぐ3番目の海外拠点として東京に事務所を設立し、日本でのプロモーションを約50年にわたって続けてきた。

 「タイにはゴルフ場が約200カ所あります。ワールドクラスのトーナメントを開催できるコースの割合が多いことも特長です」

 日本とタイのゴルフの懸け橋といえば、石川遼が09年にタイ・ゴルフ観光親善大使に就任。タイでは彼が表紙を飾るゴルフ雑誌が幾度となく発行されており、現地でも人気度は抜群なのだそう。

 さてタイのゴルフ、まずは日本から多くの便が就航している首都・バンコク近郊の話から伺っていこう。

 「今ナンバーワンの呼び声が高いのはアマタスプリングカントリークラブですね。昨年末、日本とタイのプロゴルファーの対抗戦がありましたので、テレビでご覧になった方も多いと思います」

 アマタスプリングカントリークラブはバンコク中心部から東南に70キロほど離れたチョンブリー県にある。05年にオープンした新しいコースだが、「タイランドゴルフ選手権」、「ロイヤルトロフィー」など数々のビッグトーナメントを開催し、早くも名門コースとしての地位を築いた。特筆すべきは17番パー3。完全な浮島グリーンで、ティショットの後はモーターボートに乗って移動する。またグリーンは可動式で、移動させることで距離を変えられるホールだ。そしてティーイングエリアからグリーンを望む方向の池の対岸に巨大な寺院のような建造物が見える。この中には巨大なホールがあり、トーナメントのパーティはここで行われる。

 他にも00年にタイガー・ウッズが25アンダーの大記録で優勝した「ジョニーウォーカークラシック」を開催したアルパインゴルフ&スポーツクラブ、ウッズが海外初優勝を遂げた97年の「ホンダクラシック」が開催されたタイカントリークラブなど、新たな伝統を築きつつあるコースが次々と育っている。母親がタイ人であるウッズが優勝することで格が上がっていくコースが多いことも、タイの興味深い点である。しかし、タイのコースに足跡を残したのはウッズだけではない。

 「個人的に思い出深いのはサイアムカントリークラブです。宮里藍さんの優勝の瞬間をグリーンサイドで見ることができました。18番でのチップインバーディはしびれましたね」

 アマタスプリングからさらに足を延ばしてパタヤまで行くとサイアムカントリークラブ・パタヤ・オールドコースがある。1969年開場の歴史あるこのコースでは、毎年2月に「ホンダLPGAタイランド」が開催される。10年、ここで宮里は最終日に6打差を逆転して優勝した。

 「バンコクのゴルフ場にはだいたい行った、という方には、他の地域にも素晴らしいゴルフ場があることをお伝えしたいですね」


「タイガー・ウッズが優勝したコースは格が上がっていきます」

スペシャル最新記事一覧

Pargolf Members

すでに会員の方はこちら

最新トピックス


アクセスランキング

ツアー・トーナメント

フォトギャラリー

トーナメントプロ公式サイト・ブログ