米ツアーで違反ドライバーが続出 原因はUSGAとメーカーで測り方が違うから!?

適合とされていたドライバーが、わずか1週間で違反にされてしまった気の毒なトンプソン(写真・Getty Images)
適合とされていたドライバーが、わずか1週間で違反にされてしまった気の毒なトンプソン(写真・Getty Images) 【拡大】
9月に開幕した新シーズンから反発係数を測定するドライバーテストが実施されている米PGAツアーだが、想定以上の違反者が続出し、選手だけでなくメーカーにも大きな困惑が広がっている。

第3戦のセーフウェイオープン(9月26~29日・カリフォルニア州)では、30人のドライバーが測定されたが、うち5人が違反となり、クラブメーカーの元へ送り返されたという。本来公表されない結果があっという間に会場に広まったことも大問題だった。

反発を表す数値であるCT値がUSGAによって測られるテストの結果は、「緑」、「黄」、「赤」と分類され、239以下は「緑」で問題なし、240~257が使用可ながら危険エリアとされ、リミットの257を超えるものは「赤」となる。今回は違反と測定されたのは5件だったが、多くが「黄」と判定されたことも選手たちにとっては大きな不安材料だ。

マイケル・トンプソンは愛用するピンのドライバーを「赤」と認定された一人で、「まさか違反とは思わなかった」と驚きを隠さない。「前週にメーカーでテストをしたばかり、そのときは規定内だった」と、米メディアのインタビューに答えた。

たった1週間で数値が変わるほどフェースに変化があったかというとそうではない。「問題は計測の方法にある」とトンプソン。「メーカーではフェースのセンター、スイートスポットで計測するのに対し、PGAツアーとUSGAは“ホットスポット”を測る」と指摘した。

ピンの場合、ドライバーが最も飛ぶとされるホットスポットはトゥ上部で、今のドライバーの多くがそう。ホットスポットで計測すると、ボールスピードは落ちるが、どういうわけかCT値は上がってしまうのだという。

このままでは違反クラブは今後も続出すると予想されるから、選手にとっては一大事だ。米PGAツアーからのコメントは今のところなし。「今後はメーカーがテスト法を変える必要がある」という専門家の声もあり、まだまだ混乱は続きそうだ。

(在米ゴルフジャーナリスト・武川玲子)
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