放映権問題での確執はくすぶり続けたまま 2020年の女子ツアーは粛々と行われる見込み!?

来年の開催申し込み時期が本当の勝負!?
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2020年の女子ツアーは、東京五輪の影響は受けるものの、表面上はほぼ今年と変わりなく行われることがわかった。

来年のツアー開催協約書の日本女子プロゴルフ協会(LPGA)への提出が、9月30日に締め切られた。LPGAが自分たちでテレビ放映権を持つことを主張し始めた一昨年以来、これに反対するテレビ局とのゴタゴタが勃発。それに伴い、昨年は年末の日程発表で数試合が「中止」とされたこともあった。交渉の末、今年は一昨年と同じ39試合が開催された。しかし、多くの主催者は放映権に関する“覚書”付きで協約書を締結するなど、火種はくすぶったまま。それでも毎週、試合は開催されている。

そんな状況に特に変化もないまま、8月30日に開催申込み受付が締め切られ、9月30日には開催協約書の提出期限がやってきた。

結論からいうと、39試合のうち、変化があるのは3試合。いずれも放映権絡みではなく、東京五輪の影響だ。埼玉県の霞ヶ関CCを舞台に、7月30日~8月2日に男子、8月5~9日に女子の競技が行われる五輪ゴルフ競技。日程的にこれとぶつかったり、直前だったりする競技のうち2試合が、来年に限って開催しないことを決めた。今年と同じなら五輪直前週にあたるセンチュリー21レディースと、女子五輪と被る形になる北海道meijiカップだ。

今年と同じなら、この2試合の間、男子五輪週にあたる大東建託いい部屋ネットレディスだけは、開催を熱望。日程変更やコース変更なども含めて調整中だ。

それ以外の大会については、昨年同様“覚書”付きのところもあるが、いずれも協約書を提出。「19 年同様に20年も開催できるのであれば」と、状況を静観している。

将来を見据えて自ら放映権を持つ、というLPGAの主張は極めて正論。だが、責任を伴う主催権を持とうとしなかったり、説明不足だったりで逆風にさらされてきた。渋野日向子の全英女子オープン優勝は、まさにそんな真っ最中に届けられたビッグニュース。コースに足を運ぶギャラリーは激増し、テレビ視聴率も上がるなどの“シブコ効果”は、LPGAにとっては追い風だ。

それでも当初、LPGA側が期限を切った放映権料発生の21年以降に関してはまだ藪の中にある。シブコ効果、黄金世代の台頭という強いカードを、LPGAが上手に使うことができるのか。一部テレビ局側が大会中止という強行手段に出るのか。事が表面化するのは来年の夏から秋。水面下には大きな波乱を含んだまま、20年のツアーは静かに始まることになる。

(ゴルフジャーナリスト・小川淳子)
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