マークセンにも谷口徹にも勝って倉本昌弘が3年ぶりの勝利 PGA会長職が忙しくて練習する暇ないのに、なぜ?

あきらめの勝利!?(写真提供・大会事務局)
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強さの秘密は「あきらめてるから」!? スターツシニアで3年ぶりとなるシニアツアー8勝目を挙げた倉本昌弘が、意外な勝因を打ち明けた。最終日に1イーグル・6バーディーの64を叩き出し、2年連続賞金王のプラヤド・マークセンの大会3連覇を阻止。昨年の日本プロ王者でもあるルーキー谷口徹をプレーオフで下すという試合内容は、一時代を支えた実力者の本領発揮のように見える。

しかし、実際には2014年に日本プロゴルフ協会(PGA)会長になったときに宣言した通り「本業は会長」であることに変わりはない。「プロゴルファー倉本昌弘が営業として必要とされるときは試合に出る」といったところ、結局全部の試合に出ているというのが現状だ。

プレーヤーに専念していた頃と生活は180度変わり、練習する暇などほとんどない中、どんなふうにゴルフと向き合っているのかを聞いてみた。すると、返ってきたのが冒頭の答えだったというわけだ。

「できることしかやれないし、その中で何とかするしかないから」

会長になってから、練習場に入ったことがなく、プロアマが試合前にあるときには練習ラウンドもしない。試合後のプロアマの時には、練習ラウンドもするが、年間でクラブを握ることができるのは「100日あるかなぁ」と、熱心なアマチュアよりも少ない。

「最初は練習していない状態に慣れておらず、今も慣れてはいないけど、できないなりにカバーするようにはなった」と、経験の蓄積を使ってゴルフをしているという。

不本意ながらそうなっているとはいえ「できることしかやれない」というのは、ある意味、ゴルフの極意だともいえる。挑戦する気持ちや欲はもちろん大切だが、確率の低い「できるかもしれないこと」が、足を引っ張ることは少なくないからだ。

レギュラーツアー30勝の永久シード選手だけに「会長をやめたらレギュラーツアーにも復帰しようと思っています。ただし、1年間、予選を通らないようならゴルフはやめようという背水の陣の気持ちはある」と、今後の人生プランも明かした。就任時から「会長は3期6年」と公言しており、現在の任期は2020年3月まで。その後、立候補の予定はないが、他に立候補者がいない場合、留任することになる可能性もあり、その時期がいつになるかははっきりしない。

いずれにしても、しばらくの間は「あきらめている」という達観ゴルフをシニアの舞台で見せることになる。

(ゴルフジャーナリスト・小川淳子)
※2019年7月9日号「芝目八目」より

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