若手が優勝を争った中京テレビ・ブリヂストンの視聴率が今季最高 やっぱり“黄金世代”が活躍すると視聴率って上がるの?

笑顔が素敵な選手は自然と目が行きます(左から河本、渋野)
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“黄金世代”(98年度生まれ)の旗手、勝みなみが若手らしからぬ落ち着いた試合運びで今季2勝目、ツアー4勝目を挙げた中京テレビ・ブリヂストンレディス。勝の他にも、同じく黄金世代の河本結、吉本ひかるがそれぞれ2位と7位タイに入り、一つ上の世代の松田鈴英と一つ下の世代の稲見萌寧も3位タイと、とにかく若い世代の活躍が目立つ大会となった。

試合展開もなかなか白熱していたし、さぞかし視聴率も良かったのでは? と思い調べてみると、確かに好結果が出ていたようだ。

同大会の最終日の視聴率は、関東が5.8%、中部が7.7%、関西が6.1%。昨年がそれぞれ4.3%、5.6%、5.7%だったから、軒並み高い伸びを示していることになる。また今季の女子ツアー全体の平均も各4.8%、5.0%、4.7%だから、いずれも平均よりも1%以上高い。特に中部の7.7%は今季最高で、7%を突破したのもこれが初めてだから突出している。

では、黄金世代が活躍すると視聴率は上がるものなのか? 今季、優勝を遂げた黄金世代には、河本結、渋野日向子がいるが、それぞれが制した試合の最終日視聴率を見てみよう。河本のアクサレディス in MIYAZAKIは関東6.6%(昨年3.9%)、中部6.1%(同5.1%)、関西4.5%(同5.7%)と、関西以外は伸びており、特に関東では3%近い上昇だ。やはり黄金世代、数字を持っているのか、と思いきや、続いて渋野のワールドレディスサロンパスカップを見てみると、早くもその仮説は怪しくなった。関東5.1%(昨年6.6%)、中部6.2%(同7.6%)、関西5.6%(同7.7%)と、いずれも1%以上下落している。

そこで昨年の視聴率まで広げてみたのだが、やはり黄金世代が活躍して視聴率が上がった試合もあれば下がった試合もあり、残念ながら有為な相関関係は見いだせず。まあ、視聴率が選手の人気だけで決まるわけではないのは、当然といえば当然なのだが。それほど“読めない”視聴率だが、スポンサーの側はどう捉えるのか? 元ブリヂストンスポーツのブランドコミュニケーション部長としてスポンサーの側にいたゴルフジャーナリストの嶋崎平人氏に聞いた。

「もちろん視聴率は良いに越したことはありませんが、トーナメントの中継を行う意味は“より広く”企業名や製品名を知ってもらうだけではありません。あくまでブランドイメージをより良いものに強化することが目的なのですから、試合展開もよりポジティブなイメージを抱かせるものであることが好ましいわけです。ですから、今回のように若い選手が優勝争いを繰り広げてくれると、視聴者に対してフレッシュなメッセージを送ることにつながりますから、企業としては視聴率以上にうれしいのではないでしょうか。もちろん、若手に対してベテランが迎え撃つという構図でも、違ったポジティブなイメージを喚起できますが」

なるほど。いずれにしても、放映権騒動により一度は“中止”と発表された大会が、好結果を残したことは喜ばしいことではある。

(本誌・金子信隆)
※2019年6月18日号「芝目八目」より

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