海外ブランドは静観の構えか? プラチナ世代の契約争奪戦が展開中

中京テレビ・ブリヂストンレディスオープンに出場した吉田優利(右)と安田佑香(左)。練習場ではプロに負けない球を打っていた
中京テレビ・ブリヂストンレディスオープンに出場した吉田優利(右)と安田佑香(左)。練習場ではプロに負けない球を打っていた 【拡大】
ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップで、今年20歳になる黄金世代の渋野日向子がメジャーで初優勝。同じく初優勝といえば、今シーズンは黄金世代の河本結が、アクサレディス in MIYAZAKIで勝利を挙げている。ツアーのトップに次から次へとニューフェースが現れる黄金世代の層の厚さには驚かされるばかりだが、層の厚さでは黄金世代をさらに上回るといわれている世代がある。プラチナ世代だ。

プラチナ世代とは、今年3月に高校を卒業し、12月にプロテストを受けるアマチュア選手たち。主催者推薦で出場するプロのトーナメントでも活躍する安田佑香、吉田優利、西村優菜らを擁し、その実力は黄金世代より上だと見るゴルフ関係者は少なくない。そして今、彼女たちプラチナ世代がプロになったときのクラブ契約を巡って、ひそかに争奪戦が繰り広げられているようなのだ。

「契約のこととかはプロテストを合格してからのことだと思いますが、モニターとして『クラブのテストをしてみませんか』というお話はいただいているようです」

と、教えてくれたのは吉田優利。そして、すべて両親に任せていると続けた。

クラブメーカーのあるツアー担当者は次のように話す。

「選手が今現在使っているクラブやボールのメーカーは、もちろんプロになっても使ってほしいし、契約を取りたいと考えているはずです。ただし、これまでの例から推測すると海外のクラブメーカーはテストが終わるまで静観するでしょう。一方、国内メーカーは積極的に動いているのではないでしょうか」

海外ブランドは費用対効果を厳しく見る傾向があるため、慎重に動くだろうという。

さて、逆に選手サイドから考えてみるとどうなんだろう。

「選手にしてみれば、今まで使っていなかったクラブのメーカーと契約をするのは怖いはずです。というのは、使い慣れたクラブはミスをしてもそれが何によって起きたミスなのかがすぐに分かります。しかし、新しいクラブは打点がズレたときにどんな球が出るのか分かっていません。それだけに慣れるまでの時間が必要になる。ツアーで戦うプロたちが、スムーズに新しいモデルにチェンジできない理由もそこにあります。全部のクラブを替えるのは、かなり思い切った決断となるはずです」(前出ツアー担当者)

クラブを替えるのは怖い。とはいえ、ツアーを戦っていく上で、経費となる資金はほしい。契約金を積まれたら、それを魅力に感じない選手はいない。そうなってくると、マネジメント会社の存在も強力な後ろ盾となる。力のあるマネジメント会社は、選手に多くのスポンサーを見つけてくれるからだ。

「われわれは、あくまで選手のサポートをすることが役割です。しかし、大きな契約が取れる実力のある選手は、ビジネスとして魅力があるのは事実です。もちろんご挨拶はさせていただいています」

と、話すのは大手マネジメント会社の女子ツアー担当者。

ゴルフは道具を使うスポーツ。ツアーは経費がかかる戦い。選手にとってはある意味、プロとなり活躍するには道具と経費が強い武器となるのだ。そして企業からすれば、実力のある選手は大きなビジネスチャンスをつくる宝である。

プラチナ世代の契約争奪戦は、これからが本番だ。

(本誌・河合昌浩)
※2019年6月11日号「芝目八目」より

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