再び跡地利用事業者の募集が開始される茅ヶ崎ゴルフ倶楽部は存続されるのか?

地域貢献イベントでスナッグゴルフを行った際の茅ヶ崎GC。上田治設計でアリソンバンカーが名物だ。湘南海岸に隣接していて、風にも注意したい
地域貢献イベントでスナッグゴルフを行った際の茅ヶ崎GC。上田治設計でアリソンバンカーが名物だ。湘南海岸に隣接していて、風にも注意したい 【拡大】
名匠・上田治設計コースとして人気の茅ヶ崎ゴルフ倶楽部(9ホール、神奈川県)が、再び存続の危機に立たされている。コースの土地を所有しているか神奈川県ら3者が、借地契約が切れる来年3月末をにらみ、今後の土地の利用活用事業者の募集を開始したのだ。ゴルフ場存続を計画する事業者が選ばれればいいが、それ以外の事業者が土地を引き継ぐ場合、同GCは61年強の歴史に幕を下ろすことになる。

実はこの事業者の募集は今回が初めてではない。2015年3月、茅ヶ崎GCを経営していた観光日本㈱が、ゴルフ人口の減少と高額な借地料を理由に閉鎖を決断。県ら3者の地権者は新たな土地賃借者を求めて事業者を募集したことがあった。翌年、一度は東急電鉄・電通グルーブがその事業者に選ばれたのだが、グループ側が辞退。結局、20年3月までは観光日本㈱が賃借を継続、そのまま㈱武蔵野にまた貸しする形で現在に至っている。

募集要項には土地活用のテーマとして「新たな街づくりによる湘南地域の活性化の実現」と書かれており、商業施設、医療・福祉施設、住宅など、幅広い活用が可能とみられる。4年前のパブリックコメントの募集では全意見の4割強がゴルフ場存続を願っており、地元の茅ヶ崎市も「ゴルフ場が理想である」としているが、土地の約6割を所有する県は売却または賃借、同じく約38%を持つ茅ヶ崎共同㈱他は賃借での活用を目指しており、20年4月以降のコースがどうなるかは、まったく白紙といえる。

ただ今回の募集内容は、15年とは一部異なっており、コースを引き継ぐかたちでゴルフ場運営を目指す事業者にとってはプラスになるかもしれない。一つは、賃貸借料が前回は活用事業を問わずに一律だったものが、今回はゴルフ場の場合は一番安く借りられる点。

もう一つは、広域避難場所として前回同様6万平方メートルのスペースを確保しなければならないのだが、今回は大規模災害で火災が起きた場合の輻射熱を想定して隣地に近いエリアが4平方メートルで1平方メートルという割合に換算されるケースがあり、事業者は余計に避難場所の面積を取らざるを得ない可能性があることだ。

そう考えると、4年前にゴルフ場継続を計画として応募した7事業者以外も手を上げやすくなる。茅ヶ崎市民の意向が実現なるか、事業者決定まで目が離せない。

(本誌・中澤浩治)
文・編集部 ※2019年5月7・14日号「芝目八目」より

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