見た目のインパクトだけじゃない!金属には出せない柔らかな打感の〈鬼瓦パター〉

〈鬼瓦パター〉のプロジェクトは「購入型」と呼ばれるもので、一定額を支払うと製品が送られてくる。仕上げによって10万9200円~と決して安くはないが、それでも通常価格の3割引きだ(www.makuake.com/project/kawaraputter/)
〈鬼瓦パター〉のプロジェクトは「購入型」と呼ばれるもので、一定額を支払うと製品が送られてくる。仕上げによって10万9200円~と決して安くはないが、それでも通常価格の3割引きだ(www.makuake.com/project/kawaraputter/) 【拡大】
インターネットを通じて、一般ユーザーから広く資金を募るクラウドファンディング(以下、CF)。銀行融資や株式公開とは違い、比較的ハードルが低く、リスクも小さい資金調達方法として定着してきた。そんなCFサイトの大手「Makuake」には、ゴルフ関係のプロジェクトも数多く掲載されてきたが、最近ここに目を疑うようなクラブが登場した。

そのクラブとは、見た目そのままの銘を与えられた〈鬼瓦パター〉。実際に陶器でできており、アドレスすると迫力満点の鬼がこちらを睨みつけてくる。まるで「ショートなぞしたら容赦せんぞ!」と一喝されているようで、弱気の虫もどこかに行ってしまいそうだ。

こんな前代未聞のクラブ、いったい誰がどんな理由で作ったのか? このCFプロジェクトを立ち上げた屋根工事会社・廣創の山本剛史さんに話を聞いた。

「もともとは、2年ほど前に瓦の名産地である淡路島の窯元、大栄窯業さんが地元のレッスンプロの提案で作ったのが始まりです。作ってみるとこれが、形がユニークなだけでなく、とにかく打感が柔らかいと評判に。とかくゴルフ歴の長い方はグリーン上ではいろいろ考えてしまい、下りのパットなど、かえって打てなくなってしまっている人も多いものですが、そういう方でも怖がらずに打てる、と口コミで注文が入るようになったそうです。とはいえ、やはり口コミや窯元さんのフェイスブックだけでは知名度アップに限界がある。インパクトがすごくて性能も素晴らしいのにもったいないと思った私は、CFでの展開を提案したのです」

さらに、形状も初期型は「古代鬼面」と呼ばれるものでツノもなかったのだが、CF展開に際し、一般的な鬼のイメージに近い「本鬼面」(写真)に変更。より注目を浴びやすくする戦略だ。そこまで知名度アップにこだわるのには、瓦業界の苦境がある。現代の住宅では鬼瓦を設置することはもとより、瓦葺きの屋根自体少なくなってきている。そんな時代の流れの中でも瓦のことを知ってもらいたいという思いも秘めたパターなのだ。

先週のマスターズで今季のメジャーが開幕したが、最近はプロジェクトメンバーの間で「いつかメジャーの舞台に〈鬼瓦パター〉が上がったら最高だね」と、夢を語り合っているという。淡路島から世界へ。何だか応援したくなる、これこそCFにふさわしいプロジェクトという感じがした。

(本誌・金子信隆)
文・編集部 ※2019年4月30日号「芝目八目」より

週刊パーゴルフ2019年4月30日号(2019年4月16日発売)の芝目八目では、以下のようなラインアップでゴルフ界の気になる最新情報をお届け中です。
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