【GOLF、今この人に聞きたい!】 第145回:小林和則さん

 「もともと永井プロのご両親に弊社の製品を使っていただいたことが、ご縁です。実績はもちろんですが、ご両親がとにかく素晴らしかった。これがスポンサー契約を決めた最大の理由です」

 永井選手が高校卒業と同時にプロ宣言をしたしばらく後、小林さんは永井選手の紹介を受けた。アマチュア時代の戦績は文句なしだが、永井選手本人、そして両親にまずは会ってみることにした。両親を見れば子どもがどんな環境で育った、どんなタイプの人間なのかはおよそ想像がつく。

 顔を合わせてみると、父親はもともと飲食店を経営していたが、後進に店を譲り、コーチとして永井選手の指導に専念したと聞き、小林さんは衝撃を受けた。また母親は物腰柔らかな明るい人で、自分の娘を自慢することがまったくない。ただ娘が好きなゴルフを一生懸命やっているから、それに応えようとずっとサポートしてきた。プロ宣言はしたものの、アメリカの下部ツアーしか出場の機会はなく、日本でもまだプロテストも合格をしていないので、まだ本当にプロといえる段階ではないけれども、まずはそこをしっかりと乗り越えて、次のステップを目指していきたいと考えている。そう小林さんに話した。

 「まったく浮かれることなく、しっかりとしたプランをお持ちだということを感じました。こんなご両親から生まれた永井選手は間違いなく人間的に素晴らしいだろうと思いましたね」

 実際に永井選手と話してみると、この大好きなゴルフで活躍して両親に恩返しをするのだ、と小林さんの目を見てはっきりといった。

 「かわいらしい感じでメディアに出ていますけど、負けん気、ガッツがすごいです」

 2018年の1月に小林さんは米国・ユタ州にある本社への出張の帰りに、ロサンゼルスで合宿中の永井選手を訪れた。様子を見に行くという軽い気持ちで行ったのだが、予定していた2日間はみっちり小林さんへのレッスンとなった。ラウンド前に練習場でショットの指導、ラウンド中も一打一打アドバイスを受け、ホールアウト後は再び練習場へ。

 「どこに打とうとしてますかと聞くので、だいたいあの辺りって答えたら、あの辺りじゃボールはそこには行きません、ちゃんとここを狙うってはっきり決めて打たないと、絶対にそこには行きません、というんです。プロといっても自分の年齢の半分以下の女の子。でも、いわれて目が覚めました(笑)。ラウンド後の練習場では、私が打っている後ろに永井プロが立ち、腕組みしてじっと見ながら、じっくり指導してくれるんです。ちょっとお邪魔するつもりが本当にお邪魔になっちゃいました(笑)」

 小林さんは社会人になりたてのころにゴルフに触れたが、ほとんど興味を持てない時期が長く続いた。15年ほど前に、現在とは別の外資系企業の社長として、米LPGAツアーのある大会のスポンサーをしていたころ、当時の日本のあるトッププロとラウンドする機会があった。顔と名前は知っているものの、どれくらいすごいのかいまひとつピンとこない。試合の期間中ほぼ毎晩食事を共にしたが、他愛もない会話を交わすだけで、深い話は何一つできなかった。

 「あのときにもうちょっとゴルフに興味を持っていれば、と今思えばもったいないですね」


「見た目がハツラツとしている人のほうが仕事もうまくいきますよね」

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