プロアマを「棄権」で本戦出場ができない女子ツアー新規定 それって厳しくない? 当の選手たちの反応は?

救済制度適用の第1号となった新垣比菜(写真・Getty Images)
救済制度適用の第1号となった新垣比菜(写真・Getty Images) 【拡大】
日本女子プロゴルフ協会(LPGA)は今季からトーナメント規定をいくつか改定した。その中で「プロアマ戦を欠場・棄権した選手は、その大会の本戦に出場できない」というのがある。昨年までは、プロアマを「欠場」した選手は本戦に出場できなかったのだが、1打を打った後に「棄権」しても、本戦出場は可能だった。つまり、今年からより規定を厳格化したことになる。

ただ、今季の規定では、不測の事態に備えて、1年に1回に限り、欠場または棄権をしても、本戦に出場できるように定められている。

今季、この規定を適用した第1号が、女子ツアー第2戦、ヨコハマタイヤPRGRレディスカップのプロアマ戦(14日)で、首痛を理由に「欠場」した新垣比菜だった。新垣は翌日からの本戦には出場したので、今後、プロアマ戦を欠場・棄権した場合は本戦に出場できない。

この件について、あらためてLPGAに問い合わせたところ「これまでの規定では、『プロアマを1打でもプレーして棄権すれば、本戦に出場できるようになっていた』ので、乱用防止の意味合いが含まれているのも、改訂理由の一つです」と話す。

シード権を持つ某女子選手はこう語る。

「私は賛成です。待機されている人もいるわけですし、それだけ(プロアマの)ニーズがあるということなので。しっかりやらないといけないと思います」

主催者や関係者の目線に立ったコメントで、プロとしての役目を果たすべきという観点からすれば、この考え方は正しい。

一方で、某女子選手は「ケガが長引いているときは、時に(プロアマの出場について)配慮してもらいたいときもあります。痛いながらもどうにか調整して試合に出ておきたいと思う選手もいると思います」と話す。こうした気持ちも分からなくはない。

また、こういう意見もあった。「1打プレーして棄権する選手がいたのは事実ですし、その中で『体調不良でもプロアマを抜けるのは失礼に当たると思い、我慢して真面目にやっている選手もいるのに』という不満を持つ人もいたでしょう」。

さまざまな意見があり、選手側にとっては厳しい規定かもしれないが、こうしたルールが定められた以上は従うしかない。賞金をもらって稼ぐプロである以上、自己管理をして試合に臨むのはある意味、当然のことでもある。

シード選手や主催者推薦を受けた選手は、よりコンディションの調整と管理を徹底して、試合と同じようなスタンスで、プロアマ戦に参加すべきなのだろう。

(本誌・金 明昱)
文・編集部 ※2019年4月9日号「芝目八目」より

2019年4月9日号(2019年3月26日発売)の芝目八目では、以下のようなラインアップでゴルフ界の気になる最新情報をお届け中です。
●開幕2戦とも女子ツアーでルールトラブルが続発 選手と競技委員のルール認識度が問われる
●国内女子開幕戦で、〈V1〉シリーズが使用率1位を獲得したワケ
●オーガスタ行き控える最注目アマ、安田祐香 プロテストまでのスケジュールは?
●プロアマを「棄権」で本戦出場ができない女子ツアー新規定 それって厳しくない? 当の選手たちの反応は?
●1カ月前に迫った空前の大型連休 旅行は、ゴルフはまだ間に合うの?

関連記事一覧

スペシャル最新記事一覧

Pargolf Members

すでに会員の方はこちら

最新トピックス


アクセスランキング

ツアー・トーナメント

フォトギャラリー

トーナメントプロ公式サイト・ブログ