開幕2戦とも女子ツアーでルールトラブルが続発 選手と競技委員のルール認識度が問われる

優勝争いの中、ルールトラブルに見舞われたペ・ソンウ(写真・Getty Images)
優勝争いの中、ルールトラブルに見舞われたペ・ソンウ(写真・Getty Images) 【拡大】
ゴルフ規則が大きく変わった今年、各国ツアーではトラブルが頻発している。日本では、女子ツアー開幕戦のダイキンオーキッドレディスで失格劇、翌週のヨコハマタイヤPRGRレディスカップでも優勝争いに水を差す後味の悪いものとなってしまった。だがこのトラブル、いずれも競技委員の裁定を仰いだにもかかわらず、後で訂正されるという共通点があるのが気になるところだ。

開幕戦2日目には、濱田茉優が「誤所からのプレーの重大な違反」で失格(事例1)。第2戦最終日には、ペ・ソンウが13番グリーン上でマークしようとした球が動いたときの処置を誤り、1罰打を受けた(事例2)。事例1は当初「誤球」としていたが、翌日になって日本女子プロゴルフ協会(LPGA)が訂正とおわびを発表。事例2は、その場では競技委員が無罰と裁定したが、その後、間違いに気づいて委員長に連絡。プレー中の選手に16番ティーイングエリアで1罰打を告げる形となった。

ホールアウト後の話である事例1についてはさておき、事例2についても、お粗末な印象は拭えない。「午前中に(スロープレーによる)イエローカードが出ていて気にしていた」(井上奈都子競技委員長)という状況があったにしても、競技委員までがルールを誤認してしまった。

「私がルールを間違った。あのときのことはもう忘れたい」と、ペは多くを語らない。もちろん、プレーヤー自身が審判であることが大前提なのがゴルフ。それを踏まえたうえでも、現在の状況は競技を公平かつ円滑に進めるための競技委員が、さらなる混乱を招いているように見える。

今後、できる限りこうしたケースを減らすにはどうしたらいいのか。「毎回、その場にいなかった競技委員の間で情報を共有し、同じ間違いのないように」と、井上委員長。小林浩美会長は「選手が円滑にプレーできることが大事。そのために迅速に動くことを徹底していきたい」と語っている。こうしたルール裁定の間違いは、試合展開に影響するケースもあり、ファンの期待を裏切ることにもなりかねない。今後、プレーヤー自身、さらには競技委員がもっとルールを知り、正しく適応していくことが望まれる。

(ゴルフジャーナリスト・小川淳子)
文・編集部 ※2019年4月9日号「芝目八目」より

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