モチベーションの低下!? ジョーダン・スピースに何が起こっている

キャリアグランドスラムに王手をかけながら、パットの不調から低迷が続くジョーダン・スピース(写真・Getty Images)
キャリアグランドスラムに王手をかけながら、パットの不調から低迷が続くジョーダン・スピース(写真・Getty Images) 【拡大】
かつての世界ランキング1位で若手のリーダー格、ジョーダン・スピースがおかしい。

2012年にプロ転向したスピースは、13年のジョンディアクラシックでツアー初優勝を遂げた。20歳の誕生日の2週間ほど前で、米ツアーでは82年ぶりに10代でのツアー優勝者となった。そして、15年はマスターズと全米オープンで連勝し、全英オープンは4位タイ、全米プロでは2位に入り、世界ランキング1位の座に就いた。17年の全英オープンでは、メジャー3勝目(米ツアー通算11勝目)を挙げてキャリアグランドスラムに王手をかけたが、それ以降、優勝から遠ざかっている。世界ランキングは23位(2月11日現在)にまで落ち込んでいる。

スピースといえば、パッティング巧者だが、米ツアーの詳細な部門別データを見ても、これまで報道されてきた記事からもパットの不調が大きな要因だろう。しかし、それだけではない。

松山英樹とともに米ツアーを転戦してきた進藤大典キャディは、デビュー当時から知るスピースの様子を次のように語る。

「パットが入らなくなった原因は分かりませんが、ものすごいパットのセンスの持ち主が、今はいい状態ではないのは確かだと思います。それに、以前に比べるとモチベーションが下がっているように感じます。メジャーで優勝争いすると午後スタートでもスタートの5~6時間前にゴルフ場に来て準備をするほど、とてもストイックでした。その結果、20代前半でメジャー3勝です。若いときに頑張りすぎた反動があるのかもしれません」

また、NHKの米ツアー中継の解説でおなじみの佐渡充高氏は、環境の変化が影響しているという。

「コーチ、メンタルコーチ、トレーナーなどのチームを形成しますが、その中の中核のエージェントが、大手事務所から独立し、昨シーズンから新しい体制になりました。エージェントが代わることは、選手に大きな変化を与えてしまいます」

近年、成功する選手はチームを形成することが多いが、スピースはその和が崩れ始め、ゴルフに集中できていない環境になっている、と分析する。実際、昨シーズンは出場義務試合数25試合に対して不足する事態が起こっている。

当のスピースは、

「ツアーで戦っていると悪いシーズンがあるのは当然。もし、このまま悪いシーズンを続けたとしても、ボクのキャリアは輝かしいものだと思っている。そう考えたほうがボクは幸せだし、楽に考えられる。結果ばかりを追い続けると苦しくなるので、それはしない。負の連鎖になってしまうからね。ボクのゲームは正しい方向に向かっている。結果は近いうちに必ず出る。時には時間がかかることもあるけれど」

と、ポジティブなとらえ方をしている。先週のジェネシスオープンでは第1ラウンドで好発進を見せたが、スピースの言葉どおり、近いうちに結果を出し、再び憎らしいほどの強さを見せてほしい。

(本誌・小高拓)
文・編集部 ※2019年3月5日号「芝目八目」より

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